【新潟大賞典予想】タフな馬場でしぶとさ光るボーンディスウェイ ベテランの粘り込みに期待
ベテラン組に配当面の魅力あり
GIIIのハンデ戦の「新潟大賞典」は、春先の「小倉大賞典」と並んでベテランホースが大健闘するローカル重賞。過去10年、若い4-5歳馬[4-6-4-52]に対して、ベテランの6-7歳馬が[5-4-6-57]。もう1頭の勝ち馬は8歳馬だから、狙っての妙味はベテランホースの台頭にある。
ふつう人気の中心になるのはレガーロデルシエロ(父ロードカナロア)、ディマイザキッド(父ディーマジェスティ)、サブマリーナ(父スワーヴリチャード)を筆頭の上昇中の若い4歳馬だが、中央場所でチャンスが乏しくなりローカル重賞に活路を求めて出走するベテラン組も必死。ベテラン組には配当面の魅力もある。
6歳馬ボーンディスウェイ(父ハーツクライ)は、距離2000m[4-2-3-4]。4走前に記録した自己最速の1分57秒4も、3走前の中山金杯の1分58秒4(小差3着)も光るが、現在の新潟のタフな芝コンディション向きのしぶとさこそが身上。土曜は雨予報も重なっている。
父ハーツクライはタフな成長力を伝える。一方、母ウィンドハックはドイツ産馬。その父プラティニ(父ズルムー)はドイツを代表する父系ラインに属し、軽快なスピードよりタフな底力を伝える。ちょっとジリ脚は仕方がない。高速の夏の新潟は合わないが、この季節なら粘り込みの快走がある。
先行タイプはいるが、あまり飛ばす馬はいない。粘り込んだ中山金杯と同じような平均ペースの流れになれば粘り腰がフルに生きるはずだ。
今年は好走必至の4歳、5歳馬が多いので可能性は低いだろうが、ローカル重賞の傾向通りのベテランの快走に期待したい。穴馬に2000mは初めてでも前走から体を絞って成功しかかっている6歳マテンロウオリオン(父ダイワメジャー)を加えたい。
東京の「六社S」のナイトインロンドンは、もともとスタミナ型の牝系に長距離系の芦毛馬メジロマックイーンを配した母の影響で、東京2400m[2-1-2-1]。いつも以上に調教で動いた。今回、D.レーン騎手騎乗でチャンスだ。