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【ヴィクトリアM予想】前走1着馬が不振な難解レース 春の女王を目指す各馬の評価とは

  • 2025年05月16日(金) 18時00分

格や前走成績にとらわれないことが重要


 昨年14番人気1着のテンハッピーローズや15年18番人気3着のミナレットなど、超人気薄の馬が好走することもあるヴィクトリアマイル。格や前走成績にとらわれず予想したいところだ。

 人気はアスコリピチェーノだろう。NHKマイルC2着もありコース適性もある程度保証されている。ただ、強ければ勝てるかというとそうでないのがヴィクトリアマイル。過去10年、前走1着だった馬は[0-3-1-33]。理屈通りにならないのがこのレースなので、個人的にはもっと冒険した軸馬を作り、この馬を含めた人気馬はヒモで扱おうかと考えている。

 ステレンボッシュの大阪杯は時計が速すぎたし、牡馬の一線級相手ということを考えると着順ほど悪くはない。ただ確実に勝ち切るというタイプではないので、3連単フォーメーションでは置き所を考えなくてはならない。

 ボンドガールはどんな位置をとってくるか。最近は差し遅れキャラになっているが、それを意識して序盤少しでも前のポジションを取ってくれるなら怖い存在になる。このコースではNHKマイルC17着があるが、当時といまでは事情が違うのでそれは気にしなくてよい。

 クイーンズウォークは先述した「前走1着馬が不振」に引っ掛かってしまう。また今回はだいぶ外の枠を引いてしまった。ただこの馬は1着か大敗かというタイプでもあるので、オッズ次第では単勝を勝って良い結果を祈るという手もある。

 アルジーヌは大敗がない馬だし、中団あたり=このレースで好走の多いポジションからレースを進められそう。あとは東京コースがどうか。こればかりはやってみないと分からないが、前々走中山で好走しているあたりから、逆にコース適性は期待しすぎないほうがよいようにも思う。

 シランケドも連勝してきたレースの内容とヴィクトリアマイル向きの適性がイコールではない印象。1600mで前半どこまで追走できるか。アドマイヤマツリもポジションがテーマで、こちらは好位からしぶとく残すタイプだけに序盤遅れないようにしたいところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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