
▲岩田康誠騎手、望来騎手の親子対談第3弾(撮影:桂伸也)
昨年の阪神ジュベナイルフィリーズで、アルマヴェローチェとのコンビで待望のGI初制覇を挙げた岩田望来騎手。同コンビは、いよいよ今週末に迫ったオークスに参戦します。今回はそんな望来騎手の父で、JRA通算GI・25勝を含む1829勝を挙げる岩田康誠騎手との特別親子対談が実現! 最終回は、“親子の関係”について。
お互いの印象をそれぞれ伺うと、康誠騎手は「もう言うことがない」、望来騎手は「いつかは超えなければならない高い壁」といいます。そんな、競馬に関して互いを認め合う関係の2人ですが、あまり性格は似ていないようで、父の行動に驚かされることも多いという望来騎手。また話が進むと、岩田親子だけでなく横山親子でもあるというジョッキールームでの“親子ジョッキーあるある”が明らかに…!?
(取材・構成:不破由妃子)
性格は似てないが「背中が同じ(笑)」
──今回、こうして親子対談が実現したということで、ちょっと子供の頃のお話なども。望来さんはシャイというか、朴訥としたイメージがあるのですが、いわゆる反抗期のようなものはあったのですか?
康誠 あったんやろうけど、正直、俺はあんまりわからんかった。周りの子たちが遊んでいるときも望来は馬漬けやったし、常に目標があったから、よそ見している暇なんてなかったんちゃう?
望来 よそ見したかったよ(笑)。でも、お母さんに「(乗馬に)行きなさい!」って言われて。
康誠 遊びたいのに我慢してたんや。
望来 うん、そういう時期もあった。まぁ今は真面目にやってきてよかったと思うけどね。自分のなかでは、反抗期もしっかりあったよ。お父さんには見せなかったけど、お母さんにはけっこう…(苦笑)。どうしても一緒にいる時間が長かったので、ときどきガーッとなっちゃったり。
康誠 俺はあんまり家におらんかったからなぁ。
望来 子供の頃のお父さんのイメージ…、確かにパッと出てこない(笑)。
──今のほうが圧倒的に距離感は近いですよね。
望来 それは間違いなく。
──同じ世界で働くようになったことで、新たに知った一面もあるのでは? あ、ダメ出しでもいいですよ(笑)。