近5年のダービー馬の父は、ディープインパクト(シャフリヤール、コントレイル)、ハーツクライ(ドウデュース)、サトノクラウン(タスティエーラ)、エピファネイア(ダノンデサイル)。いずれも現役時は中長距離、2000より2400を得意とした馬だ。いっぽう母に目を転じると、シャフリヤールの母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち。コントレイルの母母フォークロアはBCジュベナイルフィリーズ(米G1・ダ8.5F)勝ち。ドウデュースの母ダストアンドダイヤモンズは北米ダ短距離重賞を2勝。タスティエーラの母パルティトゥーラは全3勝が芝マイル。そしてダノンデサイルの母トップデサイルはBCジュベナイルフィリーズ2着。こちらは北米スピード血統のマイラーばかりで、父2400質×母マイラー質の配合が勝ちやすいのが近年の日本ダービーといえる。(解説:望田潤)
エムズ ダノンファンタジーやスティンガーグラスの半弟で、母ライフフォーセールはブエノスアイレス州大賞典(亜G1・ダ2200m)勝ち馬。母父ノットフォーセールはアルゼンチンのリーディングサイアーでサトノフラッグ=サトノレイナス兄妹の母父でもある。脚長で母方のサーゲイロードやグレイソヴリンのしなやかさで走る馬で、ドゥラメンテ産駒にはあまりいないタイプ。京都新聞杯は緩い馬場で2着を死守。良馬場ならもっとやれるだろう。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
エリキング ATCフライトS(豪G1・芝1600m)のファンスターの甥で、ATCオールエイジドS(豪G1・芝1400m)などに勝ったトファネやATCメトロポリタンH(豪G1・芝2400m)のノーコンプロマイズのイトコ。母ヤングスターはBRCクイーンズランドオークス(豪G1・芝2200m)勝ち。牝祖ユーザーフレンドリーは英オークス馬。母がシャーリーハイツ4×4なので、重厚かつしなやかなストライドで走る。中山より東京向きだし距離延長もプラス。皐月賞11着はノーカンでいいだろう。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
カラマティアノス サトノフラッグやサトノレイナスの甥で、ニューバラードのイトコで、母ダンサールはJRA3勝(芝2000)。母母バラダセールはアルゼンチンの3歳牝馬チャンピオン。父レイデオロは日本ダービーや天皇賞(秋)に勝ちサンライズアース、トロヴァトーレ、ウォーターガーベラなどを輩出。母譲りの持続力が光る中距離馬で、共同通信杯もしぶとく脚を伸ばしていた。ハーツクライ的でハイペリオン的な末脚は東京向きで、皐月賞より着順は上げられるはず。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎