
安田記念を制したジャンタルマンタル(撮影:下野雄規)
今週は安田記念!
見た目以上に細かい不利が多いレースとなりました。
しっかりと回顧して来週以降に役立てます。
2025年6月8日 安田記念舞台:東京 芝1,600m
勝ち時計:1:32.7
レースラップ: 12.5 - 11.3 - 11.2 - 11.7 - 11.7 - 11.2 - 11.3 - 11.8
ペース:平均ペース(46.7秒 – 46.0秒)
風向き:影響なし
脚質:フラット
馬場:大外(内から7頭分外)が良い
【レースポイント】1.馬場は大外以外が荒れており、やや時計のかかる状態
2.3ハロン目での加速は負荷大。またラスト1ハロンは時計がかかり、差しも決まる競馬
3.東京らしく各馬の能力が問われる競馬だが、細かい不利が多く精査が必要
【レース概要】 芝もキックバックが目立ち、全体的に荒れた馬場状態。
同日の東京3Rでサマーツアー(単勝207.0倍)が大外をぶん回して5着に突っ込んできたように、外の馬場だけはかなり良い状態。
それを裏付けるように、安田記念でもシャンパンカラーが大出遅れからの大外ぶん回しで6着に突っ込んできた。
とはいえ、多くの馬は内から7頭分以内の荒れた馬場を走っているため、総合的には進路取りでの大きな差が見られないレースとなった。
向正面でロングランが折り合い欠いて暴走し、スタートして2.3ハロンは11.3秒→11.2秒と加速。本来減速すべき3ハロン区間でペースが上がったことで、前で競馬した馬にもそれなりに負荷のある競馬となった。よって全体のペースが遅いとはいえ先行馬もそれなりにキツイ競馬となっており、脚質的な有利不利もない。
以上より、今年の安田記念は馬場や脚質によるバイアスは少なく、東京らしく各馬の能力が問われやすい競馬となった。ただし、馬群がごちゃついたことで細かい不利を受けている馬も多く、精査が必要なレースになっている。
【回顧点数表】各馬がどれだけ能力を発揮できたか点数化。
普通が4点。なんらかの不利があった場合は3点以下。
反対に馬場や展開など恩恵があった場合は5点としています。
5点:スムーズで恩恵ある
4点:能力通り
3点:やや不利があるも許容
2点:不利による影響あり
1点:完全に参考外
【各馬解説】1着:ジャンタルマンタル 3点
スムーズに先行。3コーナー手前で外からロングランに競りかけられ、