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【宝塚記念予想】当日の天気と馬場状態がカギに 馬場適性を考慮した各馬の評価とは

  • 2025年06月13日(金) 18時00分

6歳以上の成績が振るわないことも念頭に


 週末の天気予報が微妙な宝塚記念だが、現時点ではレース時点での馬場状態は分かりようがない。各馬について自分の考えを整理しておき、馬場状態に対応して調整していくしかないだろう。

 人気はベラジオオペラだろうか。昨年は3着だったが、極端な馬場状態でもあった。今年雨が降るにしてもあそこまでのコンディションにはならないだろう。安定して先行している競走スタイルは宝塚記念に向いており、GI連勝も視野に入る。

 大阪杯で2着だったロードデルレイはできることなら良馬場でやりたいところ。前々走以前もハンデに恵まれたわけではない形で好走を続けており、いまの充実ぶりは明らかだ。ただ脚質的に自分で競馬を作れるタイプではないので、展開には左右される。

 レガレイラも展開次第ではあるが、有馬記念ではある程度能動的な競馬ができたし、今後キャラが変わってくる可能性もある。この馬については休み明けという点が不安。追い切りの内容などは良いのだが、これまでレース間隔が開いたときは結果が出ていない。今回の結果は今後この馬をどう扱うかということにも繋がってくる。

 アーバンシックはここで巻き返したいところ。差し馬向きの展開が欲しいが極端に速い上がりも好ましくない。昨年に近い内容というか、ある程度馬場が湿ったうえで前が苦しくなるような競馬が理想的だ。もちろん道悪適性はやってみないと分からないのだが、リスクよりは湿ったときの魅力が勝る。

 ドゥレッツァはトバイシーマクラシック3着からの参戦。宝塚記念の前走海外組はある程度好走してきた馬でないと苦しい傾向にあるが、3着なら及第点だ。今回の有力馬では位置も取れるほう。菊花賞馬ではあるが、距離もこのくらいがちょうど良いように見える。

 ヨーホーレイクは7歳にして元気だしある程度の自在性が強みだが、宝塚記念はとにかく6歳以上馬の成績がいまひとつ。この馬を取るなら他の6歳以上馬には手を出しづらくなる。

 天気と馬場次第で走ってきてもおかしくないのがソールオリエンス。とにかく良馬場ではどうにもならない馬だが、大阪杯にしても上がり最速はマークしている。去年ほど馬場が悪くならずとも、稍重でも十分にチャンスは芽生えてくる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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