【府中牝馬S予想】牝馬限定ハンデGIII組における前走条件戦組
前走データに特殊なデータも
府中牝馬Sは、全く違う条件に変わり、今年からこの時期のハンデGIIIとなった。さっそく前走条件戦の馬も登録してきているが、過去の牝馬限定・ハンデGIIIにおいて前走条件戦組がどの程度走ってきたかを整理しておきたいと思う。
2015年以降に行われた牝馬限定のハンデGIIIは39レース。愛知杯はもちろんハンデ戦だった時期のみを対象としている。
その39レースにおける前走2勝クラス組は[1-4-2-27]で複勝率20.6%。前走3勝クラス組は[13-11-6-105]で22.2%。前走重賞組が[20-19-26-267]で複勝率19.6%なので、むしろ少し高いくらいである。煮詰まった前走重賞組より勢いのある前走条件戦組のほうが良いということになる。
前走2勝クラス組はさすがに勝ってきた馬しか馬券になっておらず、これは今回登録しているカニキュルも条件を満たす。勝ってきた馬限定だと[1-4-2-20]で複勝率25.9%となっている。
前走3勝クラス組で今回登録してきた2頭は前走1、2着だが、前走3勝クラス連対だと[8-7-6-50]で複勝率29.6%。十分チャンスのあるレベルだ。
前走条件戦組の強さはレースによって違いがあるが、3月の中山牝馬Sでも12月のターコイズSでもそれなりに走っているので、春競馬(4歳上)と夏・秋競馬(3歳上)は関係なさそうだ。
それより気にしたいのは当該ハンデGIIIの前走条件戦組における人気だ。単勝10倍未満だったケースでは[6-5-3-35]の複勝率28.6%で回収率は単70%・複62%。一方で単勝10倍以上30倍未満のケースは[8-9-3-41]で複勝率32.8%とこちらのほうが高く、回収率も単194%・複145%とかなり高い。
そもそも、人気のないグループのほうが複勝率で上回る(勝率も12.2%と13.1%で後者のほうが高い)というのは特殊な状況だ。ファンが前走条件戦組の見極めをうまくできておらず、過剰人気・過小人気が発生していると解釈できる。
今回登録している前走条件戦組3頭についても人気順に評価するのではなく、人気のない馬を敢えて重視してみるといった手が有効かもしれない。