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【府中牝馬S予想】今年から施行条件が大きく変更 前走クラスを考慮した各馬の評価とは

  • 2025年06月20日(金) 18時00分

時期、条件からマーメイドSを参考に


 府中牝馬Sは大きく施行条件が変わり、昨年までのデータが使えない。時期、ハンデ戦であることを考えるとマーメイドSを参考にして、そこに東京適性を加味するのがよいだろう。

 マーメイドSの過去10年だと、前走2勝クラス組は[1-1-2-16]で勝ってきた馬に限定すると[1-1-2-12]。昨年はこの組の1、3着だったが、ここから好走するのは簡単ではない。今年のカニキュルはフローラS3着があり速い上がりも使えるなど馬そのものには魅力があるが、だいぶ人気にもなりそうなので馬券的には扱い方が難しい。

 マーメイドSの前走準オープン組は過去10年[6-4-1-45]と馬券に絡んだ馬も多く、前走惜敗組でも馬券になってきた。前走を勝ってきたカナテープ、2着だったラヴァンダはともに東京の好走歴があり、カニキュルよりこちらから入る手もあると思う。

 前走オープン組ではセキトバイーストが唯一前走を勝ってきた。ただ大敗もあるし東京好走歴がないので、個人的には押さえに回すか無印かという感じで考えている。

 ラヴェルは重賞勝ち馬だが、そのぶんハンデはややしんどい。アルテミスSを上がり33.0秒で勝った馬だが最近は上がりがかかるレースの差し馬という印象だけに、展開に左右されそうだ。

 タガノエルピーダは昇級2戦目。阪神牝馬Sでは結果が出なかったが、2、3歳時には重賞掲示板を3回経験している馬。キズナ産駒の東京芝1800m成績も良いし、個人的には魅力を感じている。

 シングザットソングは距離を伸ばしてきた。血統的にはこなしてもおかしくないが、前半が緩くなると折り合いがどうか。タイプ的にはラヴェルと組み合わせになるようなタイプかと見ている。

 ミアネーロは苦戦が続いてるうえに取消明けと手を出しづらいが、前年に重賞勝ちがあって55.5キロはハンデとしては悪くない。仕切り直してのディー騎手でどのような結果が出るか楽しみだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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