【バーデンバーデンC予想】キズナ産駒の成長株 アンゴラブラックに期待!
開幕週の芝コンディションを活かせるか?
福島メインの「バーデンバーデンC」は、昨年までの芝1200mから一転、今年は芝2000mに変更になった。同じ3勝クラスだけに多頭数の激戦は変わらないが、年齢別の成績など、レースの持つ傾向はまったくない。
開幕週の絶好の芝コンディション。天気が崩れる心配はないので、好時計の決着は間違いない。芝2000mの持ち時計1位は、昨年の皐月賞0秒8差8着のルカランフィースト(父イスラボニータ)の1分57秒9。自身の上がり34秒6。その能力に疑問はないが、先行タイプではないのでレース展開に左右されそうだ。
同じ4歳のアンゴラブラック(父キズナ)は前走、中山の2000mを1分58秒2(上がり33秒9)で勝って2連勝。今回の組み合わせではもっともキャリアは浅く通算成績[3-1-0-1]。一気の相手強化は大きな死角だが、まだ底を見せていない魅力がある。
前走は辛勝だったが、使いながら成長するキズナ産駒らしく、2000mの持ち時計を3戦連続して大幅に短縮しているのは強みだ。
大きなファミリーを発展させるキャサリーンパーが4代母。一族の近親にあたる代表馬は、AJCC、京都記念などを制したダンビュライト(父ルーラーシップ)。4歳時に一気にパワーアップしている。母の半兄にあたるブラックスピネル(父タニノギムレット)が東京新聞杯を勝って重賞レースの常連になったのも4歳時だった。
定量戦ながら優劣のつけがたい難しいレースだが、4歳の成長株アンゴラブラック(サンデーサイレンスの3×4)から入りたい。
相手は、ルカランフィーストのほか、レベルの高かった「むらさき賞」好走の4歳馬ニューステソーロ、バロネッサ。さらに上がり馬4歳のモズマーヴェリック。ポン駆けの効くワイドアラジン、同じダイワメジャー産駒のメジャークロニクルも相手に加えたい。