2つのサマーシリーズのチャンピオンの行方が、すっかり分からなくなりました。
まず、2000シリーズの第3戦小倉記念でメイショウカイドウが大敗したことで、これから行われる札幌記念、新潟記念の結果次第になり、この2戦を連闘で戦うことが考えにくいことから、得点の高い札幌記念の比重が高くなってきました。
加えて、GIIの札幌記念が定量戦で、GIIIの新潟記念がハンデ戦という違いがあり、この辺のところも、やがてクローズアップされていくことでしょう。
当初は、七夕賞、函館記念とほぼ順当に来ていたこのシリーズも、ハンデという大きな壁にぶつかったようでした。
一方のスプリントシリーズは、スピードを競う短距離戦でありながら、各地の馬場が違いすぎるので、はじめから難解と見ていました。時計のかかるレースほど波乱となるのが競馬ですから、重い芝の函館スプリントSで最低人気のビーナスラインが来たのも、極端ではあっても、納得しなければならない結果だったのでしょう。
また、第2戦の新潟のアイビスサマーダッシュも、時計のかかったところで伏兵サチノスイーティーの勝利を呼び込みました。馬場発表が良であっても、レース前のスコール。とてもじゃない、スピードを競う直線レースではなかったのでした。
そして迎える第3戦、小倉の北九州記念。馬場さえ良ければ、時計の速い決着と考えるべきでしょう。夏の小倉の5週目、昨年の例を引き合いに出すと、4週目の北九州短距離Sが1分06秒9、7週目の小倉日経OPが1分07秒7。今年は2週目に移った北九州短距離Sが、雨で稍重で1分08秒0の勝ちタイムから、この着順をじっとにらんで考えることになりそうです。
大波乱、波乱ときたスプリントシリーズは、第3戦で大きく動くことになるのか。