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【北九州記念予想】人気割れが予想される難解な一戦 注目すべき逃げ馬と過去の傾向

  • 2025年07月04日(金) 18時00分

4歳馬の信用度はいかに?



 先週日曜の2重賞は当たる・当たらない以前に人気割れで予想が難しいレースだったが、北九州記念も同様になりそうだ。

 netkeibaの予想オッズではロードフォアエースが1番人気となっているが、このレースでなぜか結果が出ない4歳馬。安定している馬だし昨年・一昨年は4歳馬が馬券に絡んだので軽視はできないが、人気になるとすると軸に推す妙味はないかもしれない。オッズを見つつ考えたい。

 ヤマニンアルリフラも4歳。芝ダート兼用のタイプだしこちらも安定味はあるが、高速決着になったときの対応力は微妙なところ。週末はパンパンの良馬場になりそうなのでそこがどうか。

 4歳勢が売れる背景には、前走オープン1着馬でいかにも頼れるという馬がいないという事情がある。

 買いやすいのはヨシノイースターか。昨年の2着馬だし北九州短距離S勝ちのコース実績もある。ハンデは58キロと重いが58キロという絶対値自体は準オープン時代にこなしている。

 一方、オタルエバーは大敗続きからいきなりの1着で当時重馬場、アブキールベイは15番人気での葵S勝ち、カリボールは前走1400m・9歳・前々走までは大敗続きとそれぞれどこまで信用してよいのか分からない。オッズと相談しつつ△を回すか回さないか、くらいで考えたい。

 予想の切り口として意識したいのは「逃げるのは誰か」だ。逃げた馬は8月の北九州記念時代に20年から2、3、7、1着で6月に施行された昨年はピューロマジックが1着。この時期に行われていたCBC賞は20年から逃げた馬が4連勝し、8月施行の昨年はグランテストが3着だった。

 いまは馬場が良すぎて短距離は前が止まらないことがある。今回のメンバーで過去3走のうち複数回逃げているのはクラスペディアだけ。あとはタマモブラックタイとスリーアイランドが前々走で逃げている。もちろん他の馬がハナを狙ってくることもあるが、逃げる馬さえ当てられれば良い馬券に繋がってくるはずだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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