
▲三嶋牧場取締役・三嶋健一郎氏にお話を伺いました(写真左、(c)netkeiba)
宝塚記念を制覇したメイショウタバル。武豊騎手は「馬が繋いでくれる縁。人が繋ぐ馬との縁を感じます」と話しました。その縁の中にいるのが生産者の三嶋牧場。松本好雄オーナーとのお付き合いは、武豊騎手の父・武邦彦元調教師が紹介してくださったことから始まります。そして、宝塚記念直後の木曜日には松本オーナー、武豊騎手が三嶋牧場に集う機会があったとか。
宝塚記念優勝後の秘話、そして「GIに縁のない時期が長かった中でも、変わらず付き合っていただいた」という松本オーナーへの感謝の思いを三嶋牧場取締役・三嶋健一郎氏に伺いました。
(取材・構成:大恵陽子)
涙の握手「30年以上支えていただきました」
──宝塚記念優勝、おめでとうございます。
三嶋 ありがとうございます。1コーナーをどんな風に入っていくかな、と見ていたら、ゆっくり入ったように見えて、1000m通過も59秒1。「もしかしたら」と思って見ていました。4コーナーで外から早めに来られた時はダメかなと思いましたけど、コーナーを回った時に思ったより後ろを離してくれました。スタッフ2名と一緒に阪神競馬場に行っていて、勝った瞬間は嬉しくてビックリしました。松本会長、石橋守調教師、武豊騎手と勝てたことが嬉しかったです。

▲勝利の瞬間は「嬉しくてビックリしました」(c)netkeiba
──牧場スタッフの方にとっても感動の瞬間になったでしょうね。
三嶋 育成調教主任の藤井健太と、松尾恵理香というスタッフと行っていて、松尾はタバルに育成時代、乗ったことがあるんです。元々は東京で医療事務として働いていたんですけど、30歳を過ぎてから馬に乗り始めて、BTC研修を経てうちに就職しました。ケガをして今は生産部門に移って、タバルのお母さんとかの世話をしてもらっています。
▼松尾さん出演の三嶋牧場YouTube
──それは思いもひとしおだったでしょうね。三嶋さんもレース直後、松本オーナーと握手をしながら涙ぐまれていました。