【函館2歳S予想】馬体重増が良いか、馬体重減が良いか
キャリアが少ない中で導き出す予想ファクター
このコラムを書く段階で具体的に馬を指名できないファクターがひとつある。馬体重だ。レース当日にならないと分かりようがない。
一方で、函館2歳Sはキャリア1戦、せいぜい2戦の馬を対象に予想するのだから、予想ファクターが少ない。馬体重も予想の一助にしたいところである。
単純なところで、前走から馬体重増と馬体重減はどちらがよいのだろうか。これは新馬組と未勝利組で事情が違いそうなイメージだ。新馬を使われてさらにフィットするのは良さそうだが、2走目や3走目の未勝利戦のあとでそこから馬体減というのは減り過ぎに思える。
過去10年の前走新馬組だと、複勝率ではあまり差がないのだが、勝ち馬を出しているのは馬体重減の組。同組が勝率11.4%に対して馬体重減組は4.4%だ。
過去10年の前走未勝利組はどうか。こちらは好走馬そのものが少ないが、馬体重減組が[1-0-0-10]に対し、馬体重増組は[2-1-1-11]と後者が優勢だ。
「新馬戦からは絞れてきたほうが、未勝利戦からは馬体が充実して増えてくるほうがよい」というイメージは、絶対的なものではないものの、ある程度正しいと言えそうだ。
ただ、新馬組未勝利組を合算したすべてのJRA所属馬(カク地はこの10年馬券に絡んでいないので対象外とする)を対象にした場合、複勝率がいちばん高いのは前走と同体重組で[0-4-2-12]。複勝率は33.3%で、馬体重減組の20.0%、馬体重増組の21.7%よりだいぶ高い。
期間を過去20年(函館開催が8週だった時期を含むが、新馬戦は既に一発勝負になっている)にすると3グループがほぼ同じレベルの複勝率になってしまうのでここ10年の「前走と同体重組の好調」はたまたまかもしれないが、該当馬がそう多く出ることもないだろうし、もし「プラスマイナス0」の馬がいたら馬券に加えてみるのも一興だ。