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【アイビスSD予想】アイビスSDの継続騎乗と乗り替わり

  • 2025年07月29日(火) 12時00分

単勝回収率に大きな違いが?


 夏競馬は3場に有力騎手が分散する一方、重賞によっては騎手が移動することもある。そんな時期でもあるので、今回はアイビスSDの乗り替わりと継続騎乗をテーマにしたい。

 過去10年、アイビスSDに出走した馬を継続騎乗か乗り替わりかで分類すると、成績は以下のようになる。

回収率向上大作戦


 継続騎乗のほうが勝率・複勝率で勝るのは多くの重賞にも共通することで不自然ではないが、乗り替わり組が4勝しているのに単回収率が著しく低いことと、継続騎乗組の単回収率が高いことに気付く。

 乗り替わり組の単回収率が低いのは、勝った4頭がすべて1番人気であったためだ。さらに2着した2頭は2、3番人気と連対馬は上人気馬ばかり。その一方で3着馬は8番人気以下の馬ばかり、うち3頭は12、14、14番人気だった。

 継続騎乗組は7、8、9番人気馬が勝っているため単回収率が高い。反面、馬券に絡んだ19頭はすべて9番人気以内で、2ケタ人気の馬は馬券に絡んでいない。

 実は、継続騎乗組の2ケタ人気馬というのはレース創設以来1頭も馬券に絡んでいない。[0-0-0-48]である。継続騎乗組は7〜9番人気あたりまでアタマで狙える一方、それ以下の人気になっている馬には期待しづらいということになる。
 
 乗り替わり組はレース創設まで遡ると7番人気以下での勝ち馬も3頭いるが、2着馬は1頭を除き5番人気以内。なのに3着には16番人気という事例もある。

 馬のこともあるので騎手と人気順だけで馬券を買うわけにはいかないが、3連単で最大の穴を狙う場合、フォーメーションでいうと「継続騎乗の7〜9番人気あたり」→「2着馬は9番人気以内から」→「3着は乗り替わりの人気薄」といった形が効率良さそうということになる。

 当日この線で狙うのによい馬がいるかどうか、確認してみたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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