スマートフォン版へ

netkeiba

【新潟2歳S予想】差し脚を伸ばせる新潟芝1600m

  • 2025年08月19日(火) 12時00分

前走の位置取りに注目


 新潟2歳Sは外回り1600m。長い直線を生かして存分に差し脚を繰り出せるコースだ。

 今年は登録11頭なので物理的に4角12番手以下という馬は発生しないが、過去10年で見ると4角13番手以下だった馬が[1-1-1-6]。複勝率33.3%は全馬平均の22.7%より高いし、仮に全レースが13頭立てだったとして3着以内に入る馬の割合は23.1%なので、後ろにいたことによってむしろ好走確率が高まっているとも言える。

 問題は、今回の位置取りはやってみないと、ということだ。では、前走の位置取りで見るとどうだろうか。前走4角位置が10番手以下だったという馬は[2-1-1-4]で半分が馬券に絡んでいる。

 該当馬が10年で8頭しかいない理由はお察しいただけるだろう。勝ち上がってくる馬は基本的に強い馬なので、新馬戦や未勝利戦に出走していた場合、自然とある程度位置が取れてしまう。出遅れなどがない限り、極端に後ろからの競馬になることはないのだ。

 先述の[2-1-1-4]のうち3着馬は前走が函館2歳Sの4角16番手から5着だった馬(新潟2歳Sでは8番人気3着)。前走4角10番手以下かつ前走1着ということだと[2-1-0-3]で、連対した3頭は1、1、6番人気。サンプルが少なく好走馬のうち2頭は人気馬だが、それでも「前走後ろからだった馬」の差し脚には期待したくなる。

 今年は前走新馬戦で通過順12-11だったサノノグレーターがいる。そこまで人気ではないと思うので、妙味ある馬券を演出してほしいところだ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング