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【新潟記念予想】位置取りと枠順

  • 2025年08月26日(火) 12時00分

ヒモは手広く


 今年から別定戦になったので新潟記念の傾向が変わっていく可能性はあるが、昨年までのレースを見ていて感じるのは差しタイプがよく来ることと、外枠がマイナスにならないことである。

 過去10年の新潟記念では単勝オッズ50倍以上の馬が連対していない(3着は2回)ので、これに該当する42頭は除外して調査を続ける。人気薄馬を除外するのは、例えば位置取り別の成績を調べる場合に「戦略として後ろに構えている馬」と「弱くて追走できない馬」がごっちゃになってしまうからである。

 そのうえで3角位置別成績を見ると、6番手以内だった馬が[4-4-2-47]で勝率7.0%・複勝率17.5%、回収率が単91%・複68%に対し、7番手以下だった馬は[6-6-6-45]で勝率9.5%・複勝率28.6%、回収率は単133%・複112%。差しに回った馬のほうがすべての指標で優位となっている。

 枠については、勝ち馬10頭のうち7頭が1〜4枠でこれだけだと内枠有利に見えるが、8枠に入った馬は[3-2-2-11]で、回収率は単299%・複154%。馬券に絡んだ7頭は馬番でいうと16〜18番で、頭数少なめの年の外枠というわけではない。今年は登録17頭なので馬番18番は既にありえないが、ともかく外枠はマイナスにはならないようだ。

 気を付けなければいけないのは、3角6番手以内だった馬もそれなりの数が馬券に絡んでいるし、内枠に入った馬も同様ということだ。例えば軸を外枠の差し馬にして、ヒモについては神経質にならず選ぶ、という方向性でよいのではないだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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