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【紫苑S予想】前走1勝クラス組だらけの紫苑S

  • 2025年09月02日(火) 12時00分

狙える前走距離とは?


 紫苑Sの登録馬は15頭だが、前走でオープンに出ていた馬はオークス組から来る2頭のみとなった。

 重賞になって10回目の紫苑Sだが、前走オープン組の出走数は9、6、9、7、10、6、7、4、5頭となっていた。今年は2頭がともに出走したとしても過去最少である。大レースに直行する馬が増えた結果だろうか。

 前走オークス組は昨年・一昨年とも2頭のみで、そのうちの片方が2着。となると今年も2頭のうち片方は馬券に絡むと見ておいたほうがよさそうだが、仮に両方絡んだとしても3連複・3連単にはもう1頭、前走条件戦組が絡むことになる。

 過去9回の前走未勝利組は[0-0-0-6]でさすがに全滅。1勝クラス組は[1-1-2-49]、2勝クラス組は[1-1-1-15]となっている。3勝クラス組は2頭しかおらず15番人気12着と13番人気15着。

 3勝クラス組は数が少なく、判断がつかない。今年は1頭のみでそれが阪神JF3着のテリオスララ。前走1番人気13着とはいえ休み明けだったし、この馬はとりあえずキープというか、消さずに馬券の対象にはしたい。

 そして前走2勝クラスも今年は不在で、前走1勝クラス組の11頭からシルシの対象とする馬を絞ることになる。

 先述した[1-1-2-49]で馬券に絡んだ4頭のうち3頭は前走1着。残りは前走3着だった。前走距離は2000m組が[1-1-1-10]に対し1800m組は[0-0-1-29]。ここにはかなりはっきりした違いがある。しかも今年は前走1勝クラスの2000m戦に出走していた馬がサタデーサンライズしかいない。2着に負けたがもともとは忘れな草賞2着でオークスにも出走した馬。この連載で特定の馬を推すのは珍しいが、この馬と先述したテリオスララ、オークス5着のリンクスティップ。この3頭のうち2頭は馬券に絡む前提で3連複を検討したい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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