
▲清水久詞調教師にお話を伺いました(撮影:大恵陽子)
半兄にGI・7勝のキタサンブラックを持つアルマデオロ。初勝利まで6戦を要したものの、8月に芝2600mで1勝クラスを勝ち、秋への活躍を予感させました。
「秋の大一番に乗せてあげたい」と意気込むのは、半兄も手掛けた清水久詞調教師。キタサンブラック、シュガークン、そしてアルマデオロとこれまで管理した兄弟はそれぞれに父が異なりますが、とある共通点も感じるとか。
秋へ向けて重要な一戦となる神戸新聞杯に向けて伺いました。
(取材・構成=大恵陽子)
4戦目での掛かりを見て「3000mもたない…」そこからの修正力
──前走、札幌で1勝クラス勝ち、おめでとうございます。3コーナー手前で捲ってくる馬がいてペースが一気に1秒以上アップしましたが、対応しました。
清水 ありがとうございます。ジョッキーも上手に立ち回ってくれました。この距離で小回りコースなので、3コーナーで競馬が動くのは仕方ありません。道中はスローペースで、ポジションをスッと押し上げて、その後もちゃんと折り合えていたので内容は良かったと思います。
──芝2600mという長い距離を選択したあたりに、秋への期待が窺えます。
清水 秋の大一番に乗せてあげたいですし、来週(神戸新聞杯)ですね。

▲前走は2600m戦で勝利(撮影:山中博喜)
──初勝利まで6戦かかりましたが、ずっとあと一歩のレースが続いていました。
清水 馬体に緩さもありました。
──その中で4戦目となった東京では返し馬から掛かっていたそうですね。
清水 返し馬もですし、レースも掛かりました。輸送を考えてちょっと余裕を与えたことも影響したのかもしれないです。ああなると3000mはもちませんから、