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【ローズS予想】オークス出走馬たちと新興勢力どちらを評価するか

  • 2025年09月12日(金) 18時00分

オークス上位馬3頭から検討


 オークス出走馬たちと新興勢力どちらを評価するかという話になるローズS。今年はオークス上位馬が3頭出走してきているので、まずはそちらを検討したほうがよいというのが個人的な考えだ。

 オークス馬カムニャックは当時4番人気・着差がアタマ差ということでどこまで信用できるのか微妙なところだが、それでも勝ってきたことは評価すべきだろう。あとはオッズと、馬券的にどう扱うか。個人的にはアタマ固定というより2、3着を意識した組み立てにしたい。

 オークス3着のタガノアビーはそのあと2勝クラスで2着。2勝クラスで負けてくることはマイナスではなく、むしろ馬券的には悪くない(勝ってきた馬は意外に馬券に絡んでおらず、なのにオッズは安くなりがち)。この馬は速い上がりを使えるし、阪神施行のローズSには合っている。

 オークス4着のパラディレーヌも、もちろん悪くはない存在。ただ前述2頭との比較で一番に評価する理由は見つけづらい。逆転するためには、やや内めの枠順をどう利用するか。インで差すスペースが見つかるかどうかだろう。

 前走GI組ということではチェルビアットのNHKマイルC3着も忘れてはならない。ただ、1800mはちょっと微妙なところだし、出せる上がりタイムもオークス上位組ほどではない印象。格はある馬なので押さえてはおきたいが、ルメール騎手騎乗で過剰人気になるようだと、馬券的にはしんどくなる。

 前走条件戦組で血統的にポテンシャルを感じるのはミッキーマドンナだが、こちらも鞍上人気が心配。前走上がり最速という点は評価できるので、その上で勝ってきたフェアリーライクとマトラコーニッシュも複穴として意識したい。他に1勝クラス組では2戦2勝のセナスタイルが気になる。

 前走2勝クラス1着が2頭いるが、同じ条件の馬は過去10年[0-0-1-8]。今年の2頭は逃げ争いになる可能性もあり、敢えて狙いを下げてみたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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