前走日本ダービー組が9年連続1着
この連載ではなるべく穴に繋がるような話を書きたいところだが、「諦めたほうがよい」という結論に着地することもある。神戸新聞杯もそのひとつだ。
今回の神戸新聞杯には日本ダービー3、5、8着馬が登録。日本ダービー組が3頭いると、かなりの確率でこの中から勝ち馬が出てしまう。
神戸新聞杯における前走日本ダービー組は過去10年で[9-6-4-29]。唯一勝ち馬を出せなかったのは15年で、この年は前走日本ダービー組が2頭のみだった。日本ダービー組が3頭以上いて勝ち馬を出せなかったのは09年まで遡り、その前となると01年。15年と09年は2着を死守しており、3着止まりだったのは01年まで遡る。これはまだ芝2000mだった時代だ。
今回日本ダービー1、2着馬は出走していないが、昨年は日本ダービー10、15、16、17着馬と日本ダービー取り消しだったメイショウタバルの中から神戸新聞杯1、2、3着。2022年も日本ダービー5、9、10、12着馬の中からジャスティンパレスが神戸新聞杯を勝った。
3連単の配当を伸ばすためにできるのは、日本ダービー組の人気最上位馬ではない馬をフォーメーションの1着に据えること、2着に別な組を持ってくることくらいか。ただ、過去10年のうち5回は日本ダービー組のワンツー(うち昨年は1、2、3着)、残る5回のうち3回は日本ダービー組の1、3だ。となると、日本ダービー組から素直にシルシ上位を◎○▲とし、3連単フォーメーションで◎→○▲←→日本ダービー組以外、といった買い方も一考に値するだろう。
これで今年も日本ダービー組の1、2、3着になってしまったら、配当も安いことだしそこは諦めるしかない。