21〜23年まで、ママコチャ(父クロフネ、3枠6番)、ジャンダルム(父キトゥンズジョイ、1枠2番)、ピクシーナイト(父モーリス、2枠4番)と「内枠に入ったロベルトの血を引く馬」が3連勝。また母がロベルト4×3をもつダノンスマッシュは、20年が2枠3番で2着、19年が1枠2番で3着だった(21年は7枠14番で着外)。22年3着ナランフレグ(母父ブライアンズタイム、3枠6番)や21年3着シヴァージ(父ファーストサムライ、1枠1番)も「内枠に入ったロベルト」。
いっぽうで24年サトノレーヴ、22年メイケイエール、21年ダノンスマッシュと、1人気を裏切った馬たちはいずれも外枠。ルガル(7枠13番、通過順位3-3)やレシステンシア(6枠12番、同4-4)のように、先行力ある馬なら外枠も克服可能といえるか。(解説:望田潤)
ウインカーネリアン ウインアイオライトの全兄で、ウインルチルやウインシトリンの半弟で、母コスモクリスタルはJRA4勝(芝1200)。母母クリスチャンネームは函館3歳S3着。アウトブリードの母にノーザンダンサー4×4とヘイルトゥリーズン4×4をもつスクリーンヒーローを配した配合がいい。父中距離×母短距離らしい先行脚質で、最近は体重が増えて短距離にシフトしてきたし、ハナに切れなくとも安定。もう8歳の秋で、さすがに上積みや成長は望めないだろうが…。
距離◎ スピード◎ 底力○ コース○
カピリナ レイハリアの半妹で、バウンシーチューンやカネトシツヨシオーの姪。父ダンカークはアンブライドルドの父系でベルモントS2着。代表産駒は米シャンペンS(米G1・ダ8F)のハヴァナに、日本ではアイスジャイアントやメイショウテンスイなど。ミスタープロスペクターとノーザンテーストとトムロルフが噛み合ったような短距離型だが、頑強スプリンターというよりはしなやか1400型。1200だと前傾ラップをゴリゴリ追走するよりは函館スプリントSのようなペース配分がいい。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
カンチェンジュンガ モンタルチーノの全兄で、ワイドファラオやワイドラトゥールの甥で、母母ワイドサファイアはフローラS2着。牝祖クイーンソネットは新潟記念2着でヴァーゲンザイルなどの母。父ビッグアーサーはトウシンマカオやビッグシーザーなどを輩出。母に気難しいオリオールのニアリークロスがあり、阪急杯も下関Sも外枠からの大外一気だったが、セントウルSは馬群を割って差し切ったのが収穫だった。心身ともに充実し完成の域に。ここも上がりがかかれば。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
サトノレーヴ 快速ハクサンムーンやバーバリアンクラシック(独G3・芝2000m)勝ちウォーリングステイツの半弟で、シャルルゲランの甥。母チリエージェはJRA5勝(芝ダ1000〜1400)。ロードカナロア×サクラバクシンオーはファストフォース、キルロード、テイエムトッキュウなどが出た短距離×短距離の黄金配合。今年は高松宮記念を快勝後、海外遠征に出て世界トップクラスの能力を示した。ナスペリオン的ストライドで差すので中山はベスト舞台ではないが、王者の脚を見せてくれるはず。
距離◎ スピード◎ 底力◎ コース○
ジューンブレア ミドルパークS(英G1・芝6F)のダッチアートやブランドフォードS(愛G2・芝10F)のアップの甥で、レイクプラシドS(米G2・芝8.5F)のアスプレイやフィーニクスS(愛G1・芝6F)2着コングラチュレーションのイトコ。父アメリカンファラオは北米三冠馬でカフェファラオやダノンファラオの父。ストームキャットと牝系の影響が強い曲飛の短距離体型で、バネがある走りで高速決着に自信。好位差しが板につき、ここも好位インで立ち回れれば面白いところ。
距離◎ スピード◎ 底力○ コース○
ダノンマッキンリー モイグレアスタッドS(愛G1・芝7F)勝ちシェイルの半弟で、