こちらのコラムでは、俺プロ出身のバフンウニ氏が当週の重賞注目馬についての見解、さらに平場予想でも使える馬券テクニックを紹介。特別登録時点での独自指数も併せて公開します。
今週バフンウニ氏が注目したのは、中山競馬場で行われるスプリンターズステークス(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
秋のGIシリーズ開幕
今週末のスプリンターズSを皮切りに、秋のGIシーズンがスタート。国内GIだけでなく、凱旋門賞をはじめとする海外G1での日本馬の活躍にも期待がかかる。
また、近年は日本馬の海外挑戦の機会が増えたのと同時に、前走で海外のレースを走った馬が国内のレースに出走するケースも多くある。今年のスプリンターズSでも、登録馬17頭のうち、1番人気想定のサトノレーヴを含む4頭が前走で海外のレースを走っている。
海外帰りの馬の取り扱い
過去10年間(2015年9月〜2025年8月)で日本調教馬は海外G1を34勝しているが、そのうち1300メートル以下の距離区分では、2020年香港スプリント(ダノンスマッシュ)の1勝のみ。日本の競馬界がクラシック路線を重視すること、さらにスプリント路線を重視する香港勢の存在もあり、日本馬は海外スプリント戦で苦戦している。
海外で大活躍の日本馬だが、逆に前走で海外のレースを走った馬が日本のレースに出走した場合は、輸送や調整面のリスクから不安視されやすく、実際の成績を見ても決して良いとは言えない。ただ、前走がスプリント戦の場合は例外で、平均を大きく上回る回収率を残している。
日本馬が苦戦傾向である海外のスプリント戦で敗れて人気を落とした馬が、相対的にレベルの落ちやすい国内のスプリント戦に戻って巻き返すケースは少なくない。スプリンターズSにおいても、前走海外組は積極的に狙える存在となる。