
▲クロワデュノール陣営の対談第2回!(撮影:下野雄規)
いよいよ今週末に迫った凱旋門賞。今年も世界のトップホースたちが一堂に会すこの一戦に、ダービー馬・クロワデュノールが参戦します。そんな大舞台への挑戦を前に、オーナーであるサンデーレーシング代表・吉田俊介氏、管理する斉藤崇史調教師、主戦を務める北村友一騎手をお招きした豪華三者対談が実現!
第2回の今回は、“凱旋門賞鞍上決定の経緯”について。「欧州の競馬場なら欧州の騎手で」となることも多く、北村騎手はドキドキの日々を過ごしていたと振り返ります。しかしそんな不安をよそに、斉藤師は「全然迷わなかった」と一言。そこには、クロノジェネシスでともに大舞台を経験したチームの信頼と、大ケガを乗り越えた北村騎手の“騎乗の幅”の変化がありました──。
第1回はこちら▼
【吉田俊介×斉藤崇史×北村友一】前哨戦の真価は“経験”にあり──クロワデュノールと切り拓いた凱旋門賞への第一歩/第1回(取材・文=不破由妃子)
クロワデュノールのここまでは「北村騎手のおかげ」
──ダービー制覇から約4週間後の6月27日、サンデーレーシングから“鞍上・北村友一”で凱旋門賞に挑むことが発表されたわけですが、正式に発表されるまでは、やはり不安はありましたか? 「俺、乗れるのかな…」みたいな。
北村 もちろん不安はありましたし、正式に決定されるまではちょっとドキドキでした。
斉藤 誰を乗せるかなんて、全然迷わなかったんですけどね。ダービーのあとに北海道に出向いて、俊介さんに「凱旋門賞に行きたいです」とお伝えしたんですけど、そのときからもう僕のなかでは決まっていました。
吉田 あのとき、いつ輸送して、どのレースを使って…という相談はしましたけど、「ジョッキーは誰にしましょうか」という話にはなりませんでしたよね?
斉藤 そうですね。
吉田 だから、僕はもうジョッキーは