
▲クロワデュノール陣営の対談最終回!(撮影:下野雄規)
北村騎手のフランス滞在が何よりの強みに
──サンデーレーシング×斉藤崇史厩舎の凱旋門賞といえば、2021年のクロノジェネシスでの挑戦がありました(7着)。斉藤先生にとっては初の凱旋門賞でしたが、今回、あのときの経験が生きているなと思うところはありますか?
斉藤 あのときは日本である程度まで仕上げて、輸送して10日で凱旋門賞というスケジュールだったんですけど、僕が向こうの調教や状況に無知すぎた余り、少し調教が強かったなぁという悔いが今でも残っています。
気性面で難しさがある馬だったので、追い切りでもジョッキー(オイシン・マーフィー騎手)が跨ったらすぐにスイッチが入ってしまって。だから、レースが終わって最初に思ったのは、結果的に少し疲労感が残るなかでの競馬になってしまったのではないかということです。
クロワデュノールはクロワデュノールですし、実際クロノジェネシスとは気性的にも全然違いますが、その上で貴重な経験を無駄にしないように、同じ轍を踏まないようにと思って気を付けて調整しています。経験を生かせたかどうか、本当の意味で