レース上がりは24年=36.7(良)、23年が=34.0(稍)、22年=34.8(良)、21年=36.5(良)、20年=36.4(稍)。1〜3着馬の4角順位は平均8.5。22年と21年は阪神での施行だが、内回りコーナー4つで道中の動きが激しく、持続力も問われる差しケイバになりがちな傾向。24年1着チェルヴィニアは+8キロ、同3着ステレンボッシュは+10キロ。23年1着リバティアイランドは+10キロ、同3着ハーパーは+14キロ。22年2着ナミュールは+20キロ、同3着スターズオンアースは+8キロ。21年1着アカイトリノムスメは-2キロ、20年1着デアリングタクトは+14キロ。
近5年においてオークス以来のぶっつけで馬券に絡んだのはこの8頭だが、うち5頭は馬体重を10キロ以上増やしていた。春の実績馬でもひと夏越しての成長は必要。馬場が渋った年はリバティアイランド(母父オールアメリカン)、デアリングタクト(父エピファネイア)、クロノジェネシス(母父クロフネ)、ディアドラ(父ハービンジャー)と、ロベルトの血を引く馬が勝っていることも頭の隅に。(解説:望田潤)
ヴーレヴー ATCザメトロポリタン(豪G1・芝2400m)のセヴィルやシルバーステートの姪で、ヴィクティファルスのイトコで、母母シルヴァースカヤはロワイヨモン賞(仏G3・芝2400m)勝ち馬。父サトノクラウンは宝塚記念や香港ヴァーズに勝ちタスティエーラを輩出。母父もマンハッタンカフェで重厚な中距離血統だが、全3勝は芝1200〜1600。ただローズSは+16キロで春より体型に伸びが出てきたように見えた。今なら中距離が合うかもしれない。ちょっと追走が前向きすぎるのが…。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
エリカエクスプレス ダノンケイツーの半妹で、フィリーズマイル(英G1・芝8F)勝ちコミッショリングのイトコ。母エンタイズドは愛ダービー馬カプリやカラC(愛G2・芝14F)のタワーオブロンドンなどの全きょうだいにあたる。エピファネイア×ガリレオだから重厚本格派の欧州血統だが、母母父アナバーのマイラー資質も強くて、両親から気難しさを受け、うなりながらHペースで先行する。マイルのほうが折り合いやすいが根は中距離馬。秋華賞を前傾ラップで押し切れる下地はある。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎
エンブロイダリー エーデルブルーメの姪で、母ロッテンマイヤーはクイーンC3着。牝祖ビワハイジは現阪神JF勝ち馬で、ブエナビスタなどを産んだ名繁殖。母父クロフネは名うてのフィリーサイアーで、母父としても牝馬がよく走っている。父アドマイヤマーズはダイワメジャーの代表産駒で芝マイルGIを3勝。牝駒はマイラーが多く2000以上は[0-0-0-13]。本馬もオークスは距離が長かった。操縦性がよく何でもできる1800型だから、京都内2000なら立ち回り一つで。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
カムニャック キープカルムの半妹で、ヨカグラの姪で、