スマートフォン版へ

netkeiba

【秋華賞予想】牝馬三冠最終戦 脚質から見る各馬の評価は?

  • 2025年10月17日(金) 18時00分

秋華賞は差し有利のレース


 本来、秋華賞でいちばん信頼できる臨戦パターンはオークスで1〜3着してからの秋華賞直行。過去10年だと[6-1-3-3]で複勝率は実に76.9%だ。

 しかし今年はオークス2、3着馬が不在のうえ、オークス馬カムニャックはローズSを使ってきた。ローズSを使うことがマイナスとは言えないので、やはりカムニャックには一定の評価をしなくてはならない。枠はだいぶ外だが、スティルインラブやミッキークイーンのように外枠を克服したケースはある。秋華賞は差し有利のレースでもあり、脚質もレースに合う。

 一方で、オークス4着以下からの直行は過去10年だと[0-0-0-13]。秋華賞の歴史全体でも[0-0-1-30]。第1回秋華賞のロゼカラー(オークス4着→秋華賞3着)しか馬券に絡んでいない。これを見てしまうとエンブロイダリーとブラウンラチェットには手を出しづらい。シルシを打つとしてもどちらか片方に△くらいか。

 ローズS組は上位馬がすべて差しで好走した馬なので、テレサやセナスタイルなど負けてきた組にも目を配りたい。セナスタイルはまだキャリア3戦だし、最後方にいた結果とはいえ上がり最速。秋華賞でも人気以上に走ってくる可能性はある。

 ローズSの大敗組ではパラディレーヌにシルシを回しておきたい。オークス4着は先着順でいうとカムニャックに続く2番目。数字として速い上がりは出せないが、全体に上がりがかかる展開での差し合戦なら出番がある。

 紫苑S組は、過去10年という括りだとローズS組と同じくらい本番で戦えている。ただ勝ってきたケリフレッドアスクと3着ダノンフェアレディは位置を取るタイプで、秋華賞の脚質傾向には合っていない。この組で重視するならジョスランだろう。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング