内枠に入るとさらに?
過去10年のエリザベス女王杯は、そのうち3回が阪神競馬場で実施された。
阪神芝2200mは内回りだが、その3回はいずれも差し競馬。2コーナー時点での通過順をフルゲートの半分にあたる「1〜9番手」と「10〜18番手」に分けると、前者が[0-2-0-25]で後者が[3-2-2-19]。1〜3番人気だった馬に限定すると、前者は[0-0-0-6]で後者は[1-0-1-1]だ。
今年は京都に戻って3回目のエリザベス女王杯だが、阪神施行時のイメージは消して予想しなくてはならない。京都で行われた過去10回(2012年以降で阪神施行時を除く)について同様に「2角1〜9番手」と「2角10〜18番手」で見ると、前者は[9-9-5-76]で後者は[1-1-5-64]と、圧倒的に「前半分」が強い。1〜3番人気馬の成績は前者が[7-2-5-9]で後者は[0-1-1-5]。上位人気馬でも初手で後ろになるとリスクになることが分かる。外回りだから差しが届きやすい、というわけではないのである。
ちなみに「1〜3番人気で2角1〜9番手」の馬は回収率が単168%・複114%。上位人気馬でこの回収率だから、かなり頼れる存在になる。
位置を取りやすいということもあるのだろうが、1〜3番人気馬が馬番でいう1〜3番に入ったときは[5-0-3-1]と恐ろしい安定ぶり。今年は枠順抽選までどんな馬が内枠に入るか分かりようがないが、「位置が取れる上位人気馬が内枠に入った」となるようなら、軸馬として期待したい。