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【エリザベス女王杯予想】脚質と位置取りに注目

  • 2025年11月11日(火) 12時00分

内枠に入るとさらに?


 過去10年のエリザベス女王杯は、そのうち3回が阪神競馬場で実施された。

 阪神芝2200mは内回りだが、その3回はいずれも差し競馬。2コーナー時点での通過順をフルゲートの半分にあたる「1〜9番手」と「10〜18番手」に分けると、前者が[0-2-0-25]で後者が[3-2-2-19]。1〜3番人気だった馬に限定すると、前者は[0-0-0-6]で後者は[1-0-1-1]だ。

 今年は京都に戻って3回目のエリザベス女王杯だが、阪神施行時のイメージは消して予想しなくてはならない。京都で行われた過去10回(2012年以降で阪神施行時を除く)について同様に「2角1〜9番手」と「2角10〜18番手」で見ると、前者は[9-9-5-76]で後者は[1-1-5-64]と、圧倒的に「前半分」が強い。1〜3番人気馬の成績は前者が[7-2-5-9]で後者は[0-1-1-5]。上位人気馬でも初手で後ろになるとリスクになることが分かる。外回りだから差しが届きやすい、というわけではないのである。

 ちなみに「1〜3番人気で2角1〜9番手」の馬は回収率が単168%・複114%。上位人気馬でこの回収率だから、かなり頼れる存在になる。

 位置を取りやすいということもあるのだろうが、1〜3番人気馬が馬番でいう1〜3番に入ったときは[5-0-3-1]と恐ろしい安定ぶり。今年は枠順抽選までどんな馬が内枠に入るか分かりようがないが、「位置が取れる上位人気馬が内枠に入った」となるようなら、軸馬として期待したい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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