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【エリザベス女王杯など予想】先週日曜日は福島競馬で回収率200%超と好調! 重賞出走有力馬の調教内容をジャッジ

  • 2025年11月12日(水) 18時00分

エリザベス女王杯に出走予定の3歳馬の調教内容は?


 先週からスタートした福島開催。初日は回収率28.6%というウマい馬券の成績で散々たる結果でしたが、2日目は274.8%で収支も+10万オーバーでした。2日間トータルでは楽に回収率100%を超えたので、この調子で福島開催でどんどん収支をプラスにしていきたいと思います。

 複勝と馬連で収支が10万を超えた二本松特別は【波乱も見込める】として、単勝15番人気のルージュクレセントに本命を打ちましたが、ウマい馬券にも記したように初日の傾向から「調教適性の上位独占での中波乱は期待できる」と考えて正解でした。土曜日の傾向を日曜日に反映させることが必ずしも正解になるとは限らないのですが、できるだけ正しい解釈ができれば、間違えることも少ないと思うので、今週以降も頑張りたいと思います。

【武蔵野S/オメガギネス】

 前走グリーンチャンネルCでは60キロを背負いながら、2着に4馬身差をつける圧勝。さすがは2024年フェブラリーSで1番人気に支持されただけのことはある、そんな勝ち方だったと思います。

 フェブラリーSと同じ、そして前走と同じ東京ダート1600m。しかも斤量が3キロも減るわけですから、単純に人気する要素は集まりました。1週前追い切りの坂路ではダノンデサイルを追走して先着、4F50.1秒で自己ベストを更新しました。最終追い切りは前走同様DPで、今回は単走。2コーナーから入場してスムーズなスタート、きれいな加速ラップを踏んで、全体は6F83.2秒、ラストは11.4秒。文句なしの調教内容です。

調教Gメン研究所

坂路で自己ベストを更新したオメガギネス(11月11日撮影)


【デイリー杯2歳S/カヴァレリッツォ】

 中京芝1600mのデビュー戦で圧勝。それがここで予想単勝1番人気になっているかと思いますが、2着以下の掲示板4頭中3頭は次走で着順を下げており、メンバーが弱かったという見方もできるでしょう。ただ、この馬自身は坂路とCW、そしてラスト2Fの将来有望調教に該当しているので、相手関係なしに評価すべき馬です。

 1週前追い切りは吉岡辰弥厩舎なので、11月8日の土曜日。CWで3頭併せを最先着して、4F51.7秒をマーク。デビュー戦よりも良くなった内容ですし、調教からも評価しない理由がありません。

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デビュー戦よりもいい調教内容を消化したカヴァレリッツォ(11月12日撮影)


【デイリー杯2歳S/アドマイヤクワッズ】

 デビュー前のCW追い切りは6F84.6秒が最も速い時計。マイラーというよりも中距離あたりで切れる脚を使う馬だという印象がありましたが、実際に前走のレースぶりはまさにそんな感じで上がり33.3秒を繰り出したと思います。

 今回はレースを経験したことで、全体スピードを発揮できる能力が向上。1週前追い切りはCWで6F80.8秒をマークしながら、ラスト2Fは11.5秒、11.2秒。数字が素晴らしいことに加えて、見た目にも2歳とは思えない自在性を感じる走りでした。最終追い切りは坂路で4F55.3秒。全体は遅いものの、時計が出にくい馬場状態で4F目12.5秒の最速ラップなら上等です。

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自在性を感じる走りだったアドマイヤクワッズ(11月11日撮影)


【エリザベス女王杯/パラディレーヌ】

 前走秋華賞はこれまでのCW併用がなくなり、坂路単一での調教パターン。これで軽視してしまいましたが、結果的にはGIでメンバー最速上がりを使ったわけですから、この調教で末脚が磨かれたと判断してよいのかもしれません。

 今回も坂路オンリーの調教内容ですが、本数は豊富ですし、前走よりも下降したという雰囲気はありません。最終追い切りは坂路。かなり馬場が踏み荒らされた時間帯でしたが、テンをゆっくり入って、4F目が12.2秒の最速ラップ。相変わらず順調といった調教内容だと思います。

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順調に調教を消化しているパラディレーヌ(11月11日撮影)


【エリザベス女王杯/エリカエクスプレス】

 あらためて勝手な決め付けは良くないと思った前走。行きたがるところがあるので、イメージで距離が長いと思ってしまいました。もちろん、武豊騎手があまり緩急をつけずに絶妙のペースで逃げたことも好走の要因でしょうが、それに対応できる馬だったということです。

 前走よりもレース間隔が詰まったこともあり、今回は坂路オンリーの調整。最終追い切りは坂路で4F52.6秒をマークして、自己ベストを更新しました。4F目最速ラップは踏めませんでしたが、2F24.2秒と後半の脚力はしっかり。今回も前走同様の走りはできそうです。

調教Gメン研究所

今回は坂路オンリーで調整されたエリカエクスプレス(11月11日撮影)


◆注目の2歳戦

・11/9 オキザリス賞【サトノボヤージュ】(1人/1着) 将来有望調教該当<4頭>

 1Fの距離延長でしたが、それが全く問題にならない走り。今後も距離は延ばしていくのかもしれませんが、それに対応できそうなポテンシャルを持っているはずです。

◆開催おすすめの調教適性

<京都芝2200m>
◎最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
◎追い切り本数が標準以上の併用系統の調教タイプ

 昨年は最終追い切りが栗東坂路で4F目最速ラップの単勝9.5倍が1着。2023年は1着馬ナリ平均併用、2着馬ナリ平均坂路主体、3着標準多め併用で併用系統の調教タイプが馬券圏内。今年もどちらかの調教適性が勝利ということになりそうです。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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