【武蔵野S予想】負担重量差もポイント オメガギネスの重賞初制覇に期待
年齢による差は互角
世代交代が進んでいるこの時期の重賞にしては珍しく、最近10年間の勝ち馬は、5歳以下の若いグループ「5勝」に対し、6歳以上のベテランも「5勝」している。連対率は若いグループが少しリードするが、ベテラン組もほとんど互角だ。
もうひとつのポイントは、グレードの高い重賞勝ち馬に負担重量増のある別定戦なので、フェブラリーS1着のコスタノヴァは59キロ。同じ5歳牡馬オメガギネスは、ダート重賞2着が3度あるが、勝っていないので57キロで出走できること。
前走グリーンチャンネルCの勝ち方が鮮やかだったオメガギネス(父ロゴタイプ)に期待したい。今回より相手は少し楽だったが、60キロを背負って豪快に伸び、今回も対戦するマテンロウコマンド、ロードフォンス、ウェットシーズンに4馬身以上の差をつけて圧勝している。良馬場のダートとあって1分35秒5(自身の上がり35秒4)は目立たないが、60キロを背負っていたので仕方がない。差しタイプに戦法を変えて、明らかに強くなっている。もまれすぎる展開にならなければ、初重賞制覇が可能だ。
パワー優先タイプではなく、3歳秋に挑戦したグリーンチャンネルC(東京ダート1600m)を、不良馬場とはいえ1分34秒3で圧勝した記録もある。
祖母アスタラビクトリア(父ネオユニヴァース)は、安田記念1着のアサクサデンエン、天皇賞(秋)2着のスウィフトカレントの妹で、有馬記念などGIを3勝したヴィクトワールピサの全妹になる。底力を秘めるファミリーだ。
コスタノヴァ(父ロードカナロア)が初の59キロなので、上昇中の3歳ルクソールカフェ(父アメリカンファラオ)、マテンロウコマンド(父ドレフォン)の3頭が相手本線。6歳バトルクライ、7歳ペプチドナイルが伏兵。
京都の「デイリー杯2歳S」は、1600mへの距離延長に不安はないと思えるキャンディード(父トーセンラー)の3連勝がある。