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【エリザベス女王杯予想】アタマの決め打ちはできない難解レース 枠順を考慮した各馬の評価は?

  • 2025年11月14日(金) 18時00分

内枠を引いた上位人気馬が有利だが…


 今年のエリザベス女王杯、京都に戻って3回目だが、京都施行の時は前半分に位置できる馬と、内枠を引いた上位人気馬が有利。ただ枠順が出てみたところ、いかにもこれという馬がおらず悩ましい。

 人気はレガレイラだろう。オールカマーで牡馬相手に勝利。さすがGI・2勝馬だけのことはある。上がりの脚もしっかりしているが、それを過信しすぎると差し遅れのリスクはある。他のGIよりそのリスクは大きいので、個人的にアタマ決め打ちのような予想はできない。

 リンクスティップは秋華賞をパスしたことが生きるかもしれないし、C.デムーロ騎手に戻るのもいい。ただ大外を引いてしまったので、枠なりの競馬で後ろになるとファンのイメージよりも厳しいことになる。

 パラディレーヌは1番枠。前付けできる馬なら絶好の枠なのだが、この馬は後ろからだろうし、上がりで出せるタイムも限られている。秋華賞のときは大外で、動きたいタイミングで動けたのがよかった。インから捌くような競馬になるとどうか。

 ココナッツブラウンは札幌記念2着。牡馬を相手に定量GIIで2着はかなりの結果だが、この馬も脚質が問題。ただこちらは速い上がりに対応できる。

 エリカエクスプレスはこの枠なら逃げだろうし、武豊騎手の逃げだとまたスローだろう。天皇賞(秋)ではスローが逆に仇になってしまった武豊騎手だが、かといってこの馬で意図的に強いペースを作っていくことはイメージできない。なのでなおさら前半分にいそうな馬と速い上がりを使える馬で馬券を組み立てていきたい。

 内枠で興味をそそられるのがカナテープ。初距離で2200m、ロードカナロア産駒ということで距離を心配されそうだが、中距離タイプの産駒も多い。D.レーン騎手が前半分に位置してくれるのかどうかが心配だが、前半のペースを考えると位置はとりやすいはずだ。

 同じく初距離でも面白そうなのがセキトバイースト。大穴ではサフィラも侮れない。位置が効いてくる結果ならこのあたりの馬が穴をあけてくるかもしれない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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