マイルCSは連続開催の8週目で馬場が荒れてくるからか、安田記念と比較すると勝ち時計が一つほど遅い。結果1800寄りのタイプが勝ちやすいというのが近年の傾向で、24年1着(23年2着でもある)ソウルラッシュは翌春にドバイターフを勝ったし、2着エルトンバローズは毎日王冠とラジオNIKKEI賞に勝っていた。23年1着ナミュールは翌春のドバイターフで2着、3着ジャスティンカフェはエプソムCに勝ち毎日王冠2着。
24年7人気2着エルトンバローズ(母父ブライアンズタイム)、24年10人気3着ウインマーベル(父アイルハヴアナザー)、23年5人気1着ナミュール(父ハービンジャー)、23年7人気3着ジャスティンカフェ(ロベルト4×5)と、ロベルトもちがよく絡み美味しい馬券になっている。京都外マイルらしからぬ傾向といえるが、それだけ1800パワー型が好走しやすい土壌があるということか。(解説:望田潤)
アスコリピチェーノ アスコルターレやアスコルティアーモの妹で、母アスコルティはJRA2勝(芝1200〜1400)。母母リッスンはフィリーズマイル(英G1・芝8F)勝ち馬で、タッチングスピーチやサトノルークスやミスタージーティーの母。ダイワメジャー産駒で母系にデインヒルとサドラーズウェルズが入るからレシステンシアと似た配合だが、このリッスンの牝系はリヴァーマンが入るので牝馬は斬れ脚質に出る。国内では芝マイル[4-2-0-0]。ヴィクトリアマイルの脚でまとめて差せるかどうか。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎
ウインマーベル ウインアイルビータの全弟で、母コスモマーベラスは愛知杯2着。ペプチドルビー〜ペプチドヤマト親子も近親。牝祖シングルブレイドはガゼルH(米G1・ダ9F)勝ち馬。アイルハヴアナザー×フジキセキはアナザートゥルースなどと同じで高確率で成功した。1400に最も良績があるが、25年安田記念も24年マイルCSもジワッと先行して見せ場十分。ここも勝ちきるまではどうかだが、京都の芝が荒れてきているので、また複穴の目はあるのでは。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○