【チャンピオンズC予想】重賞勝ち馬が揃ったハイレベル戦 3歳ナルカミの素質に期待
フォーエバーヤング超えのタイムが裏付けに
まだキャリアの浅い3歳馬を含め、公営に転じている9歳ヘリオス以外はみんな重賞勝ち馬(交流重賞を含む)となった組み合わせ。したがって全体レベルは高い。どの馬が勝っても驚けない。
もっとも戦歴[5-0-0-1]の浅い3歳ナルカミ(父サンダースノー)を主軸にするのは危険を伴うが、これからさらに強くなる可能性はきわめて大きい。
前々走のダート2000m2分01秒2(不良の盛岡)の快勝は、コースこそ違うがスマートファルコン(ダート通算22勝)の日本レコード2分00秒4(良)と0秒8差だけ。また、コパノリッキー(ダート通算16勝)の盛岡のコースレコード2分00秒8(重)とは0秒4差だった。わずか5戦目の3歳馬とすれば破格の好タイムだ。
さらに前走の大井のダート2分03秒7は、2024年の同レースを制したフォーエバーヤング(現在ダート10勝の世界チャンピオン級)より0秒4速い。ダート戦の馬場状態やコース形態の差は大きいが、3歳ナルカミはこれから一段と強くなれるはずの記録がある。好位の外につける展開が予測される。逃げ一手ではない。
父サンダースノーのG1・4勝は、初期の2勝は芝で、後半の2勝はダートのドバイワールドC2連勝。芝も十分にこなしたが、レコード勝ちを含むダート戦の方が中身は濃い。二刀流ではあるが、産駒にはダート巧者が断然多い。ナルカミはパワー勝負型ではなく、1800mのスピードレースこそベストと思える。
芝もダートもこなすのは産駒が4頭も挑戦するキズナも同じ。キズナは2024年に続き、今年も種牡馬全国総合ランキング1位がみえている。ダート戦限定成績でも今年は2位に大躍進している。
初ダートでJpnI南部杯2着のシックスペンス。前走1800mダート1分47秒5は日本記録に相当するダブルハートボンド。今春のGIフェブラリーS小差2着の4歳サンライズジパングは軽視禁物。ナルカミの相手から外さないようにしたい。