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【阪神JF予想】前走の出走頭数とその馬の信頼度

  • 2025年12月09日(火) 12時00分

頭数差で浮かぶ実力差


 最近はあまりレース数を使わない傾向があり、またひとつ勝った2歳馬は3歳未勝利馬やその他馬房が必要な馬に出走機会を譲ることもある。結果として1勝クラス以上の2歳戦はあまり頭数が揃わないことも珍しくない。

 そこで考えたのが、「前走レースの頭数が少ないケースと多いケース、どちらの馬が信頼度は高いのか?」ということだ。勝ってくるにしても5頭立てと18頭立てでは後者のほうが難易度は高いはずで、それを馬の評価に加えたほうがよいのか気になる。

 今回は過去10年の出走馬のうち、[0-1-0-18]と走っていない前走新馬・未勝利組を除く。さらに、[0-0-0-17]の前走1勝クラス2着以下、[0-0-0-8]の前走オープン10着以下に該当する馬を除く。

 そのうえで「前走出走頭数別成績」を見ると以下のようになる。

回収率向上大作戦


 頭数の括りをどうするかで恣意的に結果を変えてしまえるところがあるが、前走8頭立て以下だった馬はいまひとつのようだ。勝率は15頭以上、複勝率は12〜14頭がトップなので、前走頭数は多いほうが少し安心感がある。

 今回の登録馬で「前走オープン9着以内もしくは1勝クラス1着」に該当する馬は13頭いるが、うち4頭は前走8頭立て以下。9〜11頭も5頭。12頭立て以上はファンタジーS(2頭)と中京2歳と兵庫ジュニアGPだけ。人気に照らしてみると逆というか、噛み合わない面がある。ひょっとするとこのような理由から波乱になるのかもしれない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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