【阪神JF予想】波乱ムード漂う2歳女王決定戦 前走クラスから導く各馬の評価とは
アランカールは初の多頭数が課題
前走オープン勝ち馬が1頭のみ、前走1800m以上のオープンから来た馬がゼロなど、頼れる存在がいない今年の阪神JF。例年だと好走が少ない前走新馬・未勝利組からひょっこり走る馬が出てきてもおかしくはない。人気割れもするだろうし、全体に波乱ムードだ。
今回唯一の前走オープン勝ち馬がアランカール。そこを頼るファンも多く、1番人気になりそうだ。新馬と野路菊Sの内容が異なるのもよい。ただ野路菊Sのメンバーレベルがどうだったかは正直まだ分からない。7頭立て→6頭立てときていきなり18頭立てというのも乗り越えなくてはならない課題になる。
アルテミスSからは2、3着馬が出走。ミツカネベネラは時計勝負になると厳しいかもしれないが、しぶとさを生かしたいところ。タイセイボーグは堅実さを評価して3連複の軸にするのもありだろう。
ファンタジーS組は2、7、12着馬だしショウナンカリスを評価するしかない。距離延長、しかも阪神外回りというのは厳しいかもしれないが、人気もなさそうなので、押さえの△くらいは打っておいてもよいと思う。
前走1勝クラス組は過去10年勝っていないが、2着馬は5頭出している。好走のための条件は「勝ってくること」「キャリア2〜3戦であること」。今回は4頭が条件を満たすが、ヒズマスターピースとラスティングスノーは3戦すべてが逃げという点でやや割り引きたい。マーゴットラヴミーも前走逃げだがキャリア2戦、アルバンヌは3走とも控える競馬なので評価しやすい。
新馬・未勝利組はなにか取るとしたらどの馬にすべきか。今年は例年信頼度の高い「前走オープン1800m以上組」が不在で、1勝クラス組も1600m以下ばかり。その裏を突いて1800mからきたスタニングレディ、ギャラボーグに期待したい。特に後者は速い上がりに対応できるのがよい。