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【朝日杯FS予想】難解な2歳GI 前走重賞組の取捨が鍵

  • 2025年12月19日(金) 18時00分

本番での好走馬をよく出している重賞は


 朝日杯FSは前走重賞組から未勝利組まで、幅広いところから好走馬が出る難しいレース。コース自体は紛れが少ないのだが、能力比較が難しい。

 過去の例だと、本番にいちばん繋がっている重賞はサウジアラビアRC。今年勝ってきたエコロアルバは新馬戦の勝ち方も良かったし、かなり有望。速い上がりも使える。阪神JFの人気馬が位置取り等で失敗したことをふまえ、この馬は勝負権のある位置をとってくれるのではと思う。

 デイリー杯2歳Sも本番での好走馬をよく出している。アドマイヤクワッズはレコード勝ちという付加価値もあり、本番も高速決着になった場合は有利そう。坂井瑠星騎手はGIだと先行タイプのほうが結果が出ているが、この馬でイメージを変えてくる可能性も。

 当時2着のカヴァレリッツォも大きな差はない。当時アタマ差で人気に差が出るならこちらを狙う手もあるが、そこはオッズを見て判断したい。前走は差される形になったが、めげずに同様の競馬をしたほうが結果に繋がると思う。

 リアライズシリウスは新馬・新潟2歳Sとも大きな着差をつけての連勝。負かしてきた馬のその後を見るとかなり強い。一般論だと夏重賞の勝ち馬は年末のGIで狙いにくいのだが、この馬だけは例外的に買いたくなる。

 ダイヤモンドノットはやはり距離延長で初距離というところが問題。先週スターアニスが勝ったことで楽観的になっている人もいるだろうが、基本的には難しい戦いだ。あとは例外的存在になれる底力があるかどうかだろう。

 朝日杯FSは新馬・未勝利組が穴をあけることもしばしばあるレース。ただ、今年は大きな着差をつけてきた馬がいない。1頭選ぶならスペルーチェ。上がり33秒7で差して1着という前走の内容が良いし、母が同じコースで阪神JFを勝っているレーヴディソールというのもいい。極端な上がり勝負になると厳しいが、前半が流れると浮上がありそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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