秋競馬へ、気分一新。少しずつ日を追うにつれGIタイトルをめざす有力馬が見えてきます。当面は、スプリンターズS、それから秋華賞がどんな傾向にあるかを予習することから始めたらどうでしょう。これも気分を変えてです。
GI戦をめざす陣営は、施行日から逆算して前哨戦に出るのですから、こちらがそれを先取りしてみるというのも意味がありそうです。まず、秋GIシリーズの第1弾のスプリンターズS、1分8秒前後の攻防は、例年ハナ、クビの勝負になっています。セントウルS組の連対馬が多いのが特徴ではあっても、その勝ち馬の敗戦が多い点は見逃せません。
それから休み明けで連対した馬は、その休養前のレースがGIという共通点があることと、3歳馬、7歳馬など高齢馬は、さすがにこの厳しいレースでは苦戦しています。
西は、阪神ではなく中京開催で秋はスタートします。国際レースでもあり、サマースプリントシリーズの最終戦となるセントウルSは、最大のポイントが左回りの中京ということで、とてもスプリンターズSと直結するとは考えにくいところです。
一方の秋華賞は、内回りの京都で直線が短いところにポイントがあります。シーズン初めのコンディションのいい馬場で、展開ひとつで大きな波乱を生みます。
これから前哨戦に出てくる馬たちの脚質と人気の度合い、成績、レベル、そんなものをチェックして本番の対策にと思っています。
とにかく秋華賞は、ハイペースになるかスローになるかで、その結果を大きく左右してきました。どんな馬が本番に向かうかで、レース展開を読むところまでいけばいいのですが。ふたつのGIとも、有力馬のレベルが高いと判断できれば、そんなに大きく荒れることはありません。中味の濃いレースほど、順当におさまるもので、その辺をさぐるのが前哨戦を見るポイントです。