毎週、春の大目標に向かって、それぞれの路線の戦いが行われている。1頭でも候補馬が見つかるとうれしい。先週の競馬からは3頭、それらしい馬がいた。
衆目一致するのがディアデラノビア。京都牝馬Sの爆発的な伸びから、マイルこそ一番の適性距離と確信できるものだった。これまでGIは3着が3回、別定戦での賞金加算がなかったので、京都牝馬Sでは54kg。これを恵量とみる向きもあったが、1分33秒0のレースレコードは正真正銘の実力の証だと思う。これで、ヴィクトリアマイルの大本命にと言い切っていいのだろうか。競馬のつまずきは、強い思い込みにあると言うので、一応ここのところは有力馬ということにして、他の路線からの出現を待ってみることに。それでも、ここでディアデラノビアに敗れたものの出番はないのではないだろうか。
それから、東京新聞杯のスズカフェニックス。マイルを1分32秒7で勝利、しかも後方から3F33.3秒でまとめ、その豪快さはレースを実況していて凄い手応えだった。
レース後の武豊騎手のコメントから、この馬のイメージがはっきりしているが、不器用だから外をゆったり走らせたという言葉が全てだ。東京の長い直線でこそ威力が発揮されるというイメージから、安田記念が見えてくる馬だ。もう一度、どこかで走ると思うので、そこで確認してみたい。
京都のバイオレットSを豪快に差して勝ったシャドウストライプは、全ダートで3戦全勝。スピードとパワーで圧倒するレースぶりから、当然注目の1頭だ。全部1400m、しかもサクラバクシンオー産駒、守備範囲が問題だが、負けていないのは魅力。異色の3歳馬と言えよう。
以上この3頭、この次のレースでこの先が見えてくる。かくして2月戦線、いつもより面白そうなのがうれしい。