3歳牝馬戦線の重賞第一弾クイーンCで1勝馬の賞金上乗せがなく、少し先が見えてきた。クラシック目前、あとは3月に入ってからのトライアル戦次第だが、どうも昨年とは様子が違う。
昨年は、桜花賞のキストゥヘヴンもオークスのカワカミプリンセスも、この時期を過ぎてから頭角をあらわしていたが、今年はそんなことにはならないだろう。
阪神JFを高速決着で制したウオッカの存在が断然で、年明けのエルフィンSの勝ちっぷりから、昨年のテイエムプリキュアとはちょっと違うのは明らか。加えて、紅梅Sを勝ったローブデコルテ、クイーンCの覇者イクスキューズと、阪神JF上位組の今年に入ってからの成績が良く、有力馬がほぼ順調にきている。
こういうときには、上記した馬と対戦していない別線からさがすことになるが、今のところこれに該当するのは、シンザン記念で牡馬相手に2着と健闘したダイワスカーレットぐらい。今後、目新しいダークホースが出現するかどうか。
改装された阪神新コースで好タイムを出した馬たちは、その後が順調であれば、同じコースの桜花賞の有力候補と決まっている。
昨年とは全く異なる様相を呈して、3月を迎えることになった。
一方の3歳牡馬戦線も、こちらも上位陣に名を連ねるものがはっきりしつつある。しかし、全ては弥生賞が終了してから。各陣営の思惑、特に騎手の思惑を胸に、しっかりレースを見ていきたい。
とりあえずは、最初のGIフェブラリーSでサンライズバッカスが勝って、ダート界に新しい波が押し寄せるかという感触の中、それぞれの路線の動きを注意深く見ることになる。見る側にも、自らタイトルを取りに行くという強い意志があった方が面白く競馬を追い掛けられると思う。