11日(水)に、東京競馬場スタンド改築工事竣工式典が執り行われた。足掛け8年に及ぶ大工事で、新スタンドのグランドオープンは、来る21、22日になる。新たに完成した「フジビュースタンド」は、富士山の見える競馬場を象徴する命名で、一般公募して選ばれた。とにかく世界一の規模、グランドオープンに際しては、その催しに力が入る。
東京競馬場が開設して60周年を迎えた平成5年の秋、今あるメモリアルスタンドが新設オープンし、大々的に式典が行われたが、それ以来のビッグイベントになる。
その平成5年のダービー馬ウイニングチケット、ジャパンC馬レガシーワールドが、今度のグランドオープンの土日、東京競馬場にやってくる。土曜日の昼休みにパドックに姿を見せ、日曜日は、正門を入って左手にできたローズガーデン内のホースリンクでファンの目に触れる予定ということだ。東京競馬場ゆかりのタイトル馬、とにかく懐かしい。
もうひとつ、スタンド完成を記念して行われる「ジョッキーマスターズ」と命名されたレースも話題になっている。東京競馬場で行われる代表レース、オークス、ダービーをかつて勝ったことのある元ジョッキー達9名が、芝1600mを戦うのだが、馬は現在競馬学校にいる走路馬を連れてくることになっている。学校生徒の訓練用に使用されているのだが、今度のレースに備えて調教に余念がなく、かなり仕上がってきたと言っていた。そして、馬もそうだが、何よりも久々にレースに騎乗する元ジョッキー達も大変。岡部幸雄さんなんか、2年ぶりになるので体づくりからレース感覚を取りもどすためにと、毎週トレセンに姿を見せている。
調教師になっている人は、自厩舎の馬に乗ることもできるが、実際にレースとなるとどんなものか。とにかくファンにとってはうれしい企画で、ぜひ成功させて、今後も時折続けてやってほしい。