今年、サマーシリーズに登場したジョッキーズシリーズ、これがなかなか面白い。競馬は、当然、レースそのものの中にある面白さこそ第一だが、それは馬券に直結している。
だが、どれだけ馬券を離れても面白いかを発見するところに、より大きな競馬の価値があるように思えてならない。ずっとそのことを念頭に、競馬と対峙してきた。
本当に好きになるとは、そういうことではないか。
ジョッキーズシリーズには、その要素がふんだんに含まれている。スプリントと2000の2つのサマーシリーズには10のレースがあるが、このうちいくつのレースに騎乗できるか。このシリーズの優勝者には、暮れのワールドスーパージョッキーズシリーズに出場するチャンスが与えられる。なるべく多くのレースに騎乗してチャレンジしたい、そうした思いは、ひとつひとつのレースを面白くする。可能性があれば、多くの競馬場に出向きたくなるし、そういう事情も汲み取る応援団も出てくるかもしれない。勝ちたい、勝たせたいの思いが強くなればなるほど、目に見えてレースは熱をおびてくるはずだ。
観戦する側も、その熱気の中に紛れ込んで一緒になればいい。一人の騎手を追い掛けるのも競馬だし、それによって見えてくるものがある。そして、当然のことながら、レース検討の一助。
サマーシリーズのうち馬の方は、2つのシリーズそれぞれのチャンピオンになるために、13ポイント以上かつ1勝以上という条件が付いているが、ジョッキーズシリーズにはそれがなく、とにかく獲得ポイントが多ければ多いほどいい。函館、福島、新潟、小倉、札幌、阪神、シリーズに入っているレースを求めて精力的に騎乗することが肝心。シリーズ終盤に入れば、相当過熱するだろう。ポイントランキングを見ながら、思いをふくらませる夏本番へ向かっていく。