競馬を検討する上での様々な要素の中で、馬場コンディションをどう読み取るか、これがなかなか厄介だ。毎週通っている新潟も、内コースを走る先行馬の前残りか、外からの追い込みが決まるのかと、その変わり目を注意深く見ているのだが、特に外回りの長い直線だと、末脚をしっかり伸ばしてくる馬に気が行ってしまう。この方が安心感を得られるからだ。
これは気分の問題だが、今のところ4角で大外を上がって行くいい脚の馬が目にとび込んできても、前にいる先行馬を捕らえるケースは少ないように思う。特に、下位条件では、内をつく先行馬が有利で、大きな逆転はほとんどない。力の差がよほどないと、この傾向はしばらく続きそうだ。
ここまでは芝に限ったことだが、ダートはあくまでも先行馬、行くだけ行って頑張り抜くタイプがいい。たまに、先行ペースの程度の問題でゴール前逆転というシーンになっているが、取り敢えずは、何が先に行くかを捜すことが第一だ。
開催が後半に入ったり、雨が降ったりしたときにどうするか、その心の準備はしておかなければならないが、平坦コースでは、そんなに大きな変化はないと思っている。気にしないと決めつけている。
芝の場合、先行馬は、馬場のいいところを選んで走れるので、内が悪ければ外に出せばいいのだし、馬が強ければそれが可能だ。その辺の読みは騎手がやってくれるので、スタンドにいてハラハラすることもないだろう。
それよりも、特にシーズン後半に入ってから気になるのが、枠順だ。脚質に合った枠、しっくりくる馬をみつけるのが先決。大外から追い込むには、そういう馬の内枠は不利だ。また、馬場の悪い内を走らされる内枠の先行馬も苦しい。そろそろ外が伸びるぞと、その変わり目を見極めるのが、マイルの関屋記念だと思っている。