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珍しいハイペース

  • 2007年09月18日(火) 18時50分
 変則3日間開催でした。騎手がバラける分、有力馬のデビューもあるかと思いましたが、この時期はさすがにまだ始動しなかったようです。

 中山では新馬戦、未勝利戦には目を引くものはありませんでした。ここでは土曜に行なわれた1200mのOP特別、カンナS。クラシックへつながる路線ではありませんが、これくらいしか記述すべきレースが見当たりません。

 コウユーココロコロ(牝、父コロナドズクエスト、母アズワー、栗東・領家政蔵)の逃げにダイワマックワン(牡、父Langfuhr、母コートアウト、美浦・増沢末夫)が絡んで前半33.3秒のハイペース。息の入らない流れにコウユーは大失速。粘り込むダイワに、強襲をかけてきたルルパンブルー(牝、母ガトーショコラ、美浦・坂本勝美)がクビ差だけ差し切り勝ちを収めました。

 前走、スズジュピター(牡、父タニノギムレット、母ジュピターズジャズ、美浦・高橋裕)が勝ったダリア賞では、3着ダイワマックワンでそこから0.2秒差で5着ルルパンブルーでしたが、1200mの今回は逆転。ただし、内容的にはこのペースのなか2番手で粘ったダイワマックワンが断然上でした。

 ルルパンブルーは、ジャングルポケットにフジキセキという配合で気性が激しい分、短距離馬に出ています。東京の方が良いグレイソヴリン系ですから、京王杯でもダイワ同様楽しみです。

 なお、レイクエルフ(牡、父スターオブコジーン、母ベルグチケット、美浦・手塚貴久)は、前走新潟の未勝利戦勝ちを評価しましたが、今回は5着とはいえ0.3秒差でした。ハイペースとあって後方へ構える策に出ましたが、差しに回ると味がないような走りに見えましたし、あと最後の坂が不得手にも見えました。終いの坂が緩くなる東京では、まだ侮れないと思います。

 阪神は日曜の野路菊S。2歳の中距離戦、しかも外回りの1800mとしては珍しいハイペースとなりました。前半3F33.9秒、4F45.9秒、1000m通過は58.7秒。マイルでも速い方の流れに、先行勢は総崩れとなります。そこを4角手前から早めに動いたオースミマーシャル(牡、栗東・中尾正)が押し切って、1分47秒6のレコード勝ち。

 父がダンスインザダーク、母はアルーリングアクト。晩成型のダンスインザダーク産駒ですが、母が小倉2歳Sを制した早熟馬ですから、この時期から高いパフォーマンスを見せられるのでしょう。早めに動いたことの価値は高いです。新潟2歳Sでも2番手から10着に下がったものの、勝ち馬から1秒程度しか負けてなかったですし、今度はハイペースで折り合いもつきました。

 追い込んできたベンチャーナイン(牡、父エイシンサンディ、母グラッドハンド、美浦・小桧山悟)が半馬身差の2着。ダート色が強い血統で、体力勝負の流れになったのが良かったでしょう。話題のキャプテントゥーレ(牡、父アグネスタキオン、母エアトゥーレ、栗東・森秀行)はシンガリから進んで3着に追い上げましたが、前2頭に比べると切れは一枚劣りました。将来はともかく、まだ評価先行のきらいが拭えません。

 日曜5Rのドリームローズ(牝、父サクラバクシンオー、母ビスクドール、栗東・池江泰寿)は、見かけは派手ですが、時計的内容は凡戦で、前が止まりすぎ。もちろん低評価ではありませんが、高評価もできず、保留扱いです。次走が試金石。

 札幌は特に目立ったレースなし。ただ、月曜の未勝利戦を見ていると、9月1日の芝1200mの新馬戦、パッションローズ(牝、父アフリート、母マヤノクリオネ、栗東・岡田稲男)が勝ったレースに出ていた組の好走が目立ちました。

 3着馬バクシンミノル(牡、父サクラバクシンオー 、母クインオブオールディー、栗東・南井克巳)→札幌月曜1Rで1着
 6着馬メインヴォーカル(牡、父フジキセキ、母ソロリサイタル、栗東・加用正)→札幌月曜1Rで2着

 4着馬ニシノマルス(牡、父アグネスデジタル、母ニシノローズ、美浦・高橋祥泰)→中山土曜1Rで1着

 5着馬グラーフ(牝、父メジロブライト、母チェンジザワールド、栗東・田所秀孝)→月曜札幌2Rで1着

 なお2着だったマイネルカルナバル(牡、父サクラバクシンオー、母バトントワラー、美浦・国枝栄)は、バクシンの勝ったレースで8着と大きく失速しましたが、次走は巻き返し警戒と見るべきですし、7着シークレットホース(牡、父タイキブリザード、母オースミメリー、美浦・高木登)あたりまでは次走要チェックです。

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