東京では土曜9RにOP特別のいちょうS(芝1600m)が行なわれました。昔はマルゼンスキー、エアグルーヴ、去年はマイネルシーガルが勝っているレース。しかし、今年はハッキリ言って凡戦の印象を免れません。マイル戦で前半1000mが61.5秒の超スローペース、それでいて上がりが直線の長い東京で34.7秒ではもの足りません。
勝った
アロマキャンドル(牝、父フレンチデピュティ、母エアインセンス、美浦・河野通文)は離れた2番手からの抜け出しで、特筆することはありません。そしてこのスローである程度前につけていた
スマイルジャック(牡、父タニノギムレット、母シーセモア、美浦・小桧山悟)は、伸びきれずにクビ差捕まえ損ねての2着。前走の内容から評価を高くしていましたが、今回に関しては…かなりガッカリです。
先週の東京芝は、急に前が残る馬場に変貌していたことを考慮しても、この相手、この位置取りなら勝たないと価値はゼロ。アロマキャンドルについては、1分36秒2の勝ちタイムは前週の未勝利戦より1秒以上も遅いのでは…。馬場差も先週とほぼ変わらないだけに、マイルのスローであってもこの程度では、私は評価できないと思います。
東京では、新馬戦、未勝利戦も低調でした。土曜4Rの新馬戦(芝1800m)を勝った
ロスペトリュス(牡、父タイキシャトル、母ロスマリヌス、栗東・大久保龍志)くらいか。ノーリーズンの甥で、父と母父の配合はウイングレットと同じ。超スローからの上がり競馬で、内容は特筆できませんが、上がり33.9秒で上がれたことは評価します。反応が素直で、レースが巧そうです。大物感はないですが、堅実に上位を賑わせそう。
続いて京都。土曜3Rの未勝利戦(芝2000m)ではフサイチホウオーの妹、
トールポピー(牝、父ジャングルポケット、母アドマイヤサンデー、栗東・角居勝彦)の初勝利。2歳戦のこの距離にしては、道中で13秒台に緩まなかった展開は珍しく、このペースを先行して抜け出したことからも、トールポピーには一応の評価はできますが、インパクトという点では今ひとつ。真価は次走に委ねられます。
日曜5Rの新馬戦(芝2000m)を勝った
ダノンイサオ(牡、父Swain、母Freudenau、栗東・音無秀孝)は、いかにも時計対応という点では問題がありそう。さすがに2分7秒台の勝ち時計では、スロー云々以前の問題です。
500万下のかえで賞は、時計的には未勝利戦並みで、これも特筆する事はありません。
先週から福島がスタートしました。1頭だけ目立ったのが、日曜2Rの未勝利戦(芝1200m)を圧勝した
スマートギャング(牡、父グラスワンダー、母トロピカルレディー、美浦・畠山吉宏)。他を寄せ付けないスピードで逃げ切り、タイムは同日2鞍行なわれた古馬500万を0.4秒、0.7秒上回る快速ぶりでした。同脚質馬が揃うと厳しいですが、メンバー次第では500万で即勝ち負けレベル。OPでも面白い存在になるかもしれません。
さて今週末は、東京京都の最終週。特に天皇賞・秋が行なわれる東京は、新馬戦のレベルが通例として高くなる傾向があります。その前のひと休みといった感じの、先週の2歳戦でした。
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