まずは中山芝から見ていきましょう。6日目は10Rから12Rまで連続して芝の競走が行われましたが、すべてのレースでトラック調教馬が勝ちました。

　レース内容を見ていると勝負どころから継続的に脚を使うことが要求される馬場になっていると思います。よって坂路調教馬ではその脚が持続せず、トラック調教馬に差し負けしてしまうのでしょう。今週も内回り、外回り問わずトラック調教馬を重視するべきでしょう。

　もちろんAJCCもそれに該当する馬が好走すると思います。ただ7日目に行われる若潮賞の結果を見てから最終的にどのような調教タイプが良いのかを判断します。これについては競馬総合チャンネルの「速報！調教Gメン」をご覧ください。

　中山ダートは牝馬限定の1200m。この条件は先々週、先週と1鞍ずつしか行われていませんが、ともに3着までを坂路を中心に調教された馬が独占しています。特に前走はトラック調教で中山ダート1200mを負けているけども、今回坂路に調教を切り替えている馬には要注意です。

　非常に難しいのが京都芝です。4日目に外回りで行われた石清水S、日経新春杯はトラック調教馬が好走しています。特に2400mについては先々週、先週ともにトラックで一杯に追われた馬が勝利。例年の外回りとは違った傾向ですが、今開催の馬場状態には最適の調教タイプということでしょう。

　続いて京都ダート。1800mはトラックで一杯に追われた馬です。5日目に行われた雅Sではナナヨーヒマワリが上がり最速の脚を使って2着。12番人気のタガノシャンハイは上がり2番目の脚を使って6着でした。先週はあまり馬券に絡んでいませんが、だからといって軽視すると、とんでもない穴馬が好走することになります。今週行われる平安Sについては、競馬総合チャンネルの「今週の調教Gメン」でじっくりと解説させていただきます。

　先週から開幕した小倉は芝1200mに顕著な調教傾向が出ました。7鞍のうち、5鞍は坂路で最終追い切りされた馬が勝利。2日目の1000万下のレースでは坂路調教馬の1、2着で馬連34780円という高配当でした。雨の影響があったことは間違いありませんが、内枠よりも外枠の坂路調教馬に馬場のアドバンテージがあったようなので、この傾向は今週も続くと思われます。

　小倉ダートは1700mで調教量豊富な馬の好走が目立ちました。1日目の1000万下で坂路を本数多く乗った馬が1、2着。トラックで本数多く調教された1番人気が3着だった点を踏まえれば、坂路＞トラックであることは間違いないでしょう。雨馬場にならなければ坂路で本数多く乗った馬を積極的に狙いましょう。


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　どのコースで何本追い切っているか、好走時、凡走時の調教過程など、過去の調教パターンを比較することで、各馬の仕上がり具合をチェックすることできます。また、直前の追い切りパターンとレース結果と参照することで、今の馬場状態では坂路調教馬が有利、もしくはコース調教馬が有利など、調教タイプでの馬券検討が可能になります。この機会に是非、調教タイムを使ったレース検討の面白さを実感してください。

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