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東京ダートに顕著な傾向

  • 2008年02月13日(水) 00時20分
 先週に引き続き、雪の影響を受けた競馬開催。2回京都3日目が2日後に続行競馬、1回東京4日目が翌日に代替競馬となりました。まず芝の印象。

 3日目に2000mで行われた白富士S、4日目に同じ距離で行われた新馬戦。ともに勝ったのはトラックと坂路の併用調教馬でした。この距離は年間通して併用調教馬が強い条件。それだけに来週以降も併用調教馬に安定した結果を求めることができそうです。

 1800mで強調できるのは、開幕週のマイネルポライト、4日目立春賞のヒカルベガのように、トラックで本数多く調教を積んだタイプです。これは2007年5回東京から続いている傾向だけに、馬券の軸として頼りになるでしょう。

 そして今週行われる重賞が3400mのダイヤモンドS。このレースに関しては同距離の参考レースがないため「レースの流れがどの距離に一番近くなるか?」を考えた上で、その距離の調教傾向を参考にするしかありません。詳しくは、競馬総合チャンネルの「今週の調教Gメン」で、出走予定メンバーの調教から読み取れるキャラクターを元に予想していきたいと思います。

 ダートに関しては1300、1400mに顕著な傾向があります。まず1300m。この距離は馬ナリの調教を標準本数こなしている馬が好走しています。その代表が4日目のバリオン。8番人気という低評価だったにも関わらず1着。不良馬場になると一杯に追われた馬が好走する傾向のある東京ダートですが、それでもこの調教タイプが勝ったということは馬場が乾けば、更に馬ナリ調教馬が好走するはずです。

 1400mは坂路で本数多く乗った馬が好走しています。先週馬券になったのは4日目のセッカチセージ(単勝830円)1頭でしたが、3日目のテンザンモビールや4日目のヴァンリュミエールなど、レースの上がり1位もしくは2位を繰り出しており、この調教タイプが確実に能力を発揮できる馬場であることは間違いありません。

 京都に関しては3日目が出馬再投票で行われた競馬だけに、各陣営とも調整が難しく調教以外の要素も多分にあって結果が決まったことを頭に置いておいてください。

 まず芝内回りに関しては1200mで行われたシルクロードS、山城Sともにトラック調教馬が勝利。特に山城Sではトラックを本数多く乗ったビッグジェムが10番人気にも関わらず2着の好走を見せています。先週の「今週の調教Gメン」で書いたようにCコースになって1回京都の内回りとはガラリ傾向が変わったのでしょう。「1200=坂路」ということで今週以降も坂路調教馬が人気を背負うと思いますが、馬券は確実にトラック調教馬が狙いです。

 続いて外回りです。こちらは3日目に行われた春日特別、エルフィンSを参考にすると馬ナリ調教馬ということになります。ただ予定通りの日程で行われた4日目の1800m、梅花賞はトラックで一杯に追われた馬が好走しており、4日目の2レースが少頭数で行われたこと、日程が延期したことが影響している可能性もあるので、今週の参考にするのはトラックで一杯に追われた馬がよいでしょう。

 今週は1800mできさらぎ賞が行われますが、上記の調教傾向だけにとらわれず、前日に同じ距離で行われる飛鳥Sの結果を参考にして、競馬総合チャンネルの「速報!調教Gメン」で詳しい解説をしたいと思います。

 最後にダートです。本当に毎週のように書いているのが1800mをトラックで一杯に追われた馬。今週は北山Sのナナヨーヒマワリ、3日目のキングブレーヴ、スターフォワードなど新馬を除く5R中、3Rで勝ち馬を出しています。雨が降ろうと雪が降ろうと変わらないこの調教傾向は今の調教傾向で最も安定しているといえます。


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 どのコースで何本追い切っているか、好走時、凡走時の調教過程など、過去の調教パターンを比較することで、各馬の仕上がり具合をチェックすることできます。また、直前の追い切りパターンとレース結果と参照することで、今の馬場状態では坂路調教馬が有利、もしくはコース調教馬が有利など、調教タイプでの馬券検討が可能になります。この機会に是非、調教タイムを使ったレース検討の面白さを実感してください。

調教タイムサンプル1 | サンプル2 | サンプル3

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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