頭数こそ多くないが、すでに始動したジャングルポケット以外の有力馬がそろって出てきた好カード。重賞勝ち馬が6頭もいる。夏の札幌記念でダービー馬ジャングルポケットを完封したのがエアエミネム。前半1000m61.0秒スローだったとはいえ、上がり34.4秒でフィニッシュ。ジャングルポケットに2馬身半の差をつけたから、もう単なる上がり馬ではなく、Aランクだろう。世界?1のシャトル種牡馬デインヒルの産駒。距離はこの2000m前後こそがベストだろう。3歳春の時点で、すでにこのコースで1分58秒6を記録しているクロフネはいるが、ちょっと太め残りの危険がある。あまり速くなりそうもない流れだけに、軸は先行策をとれるエアエミネムの方だろう。ただ、クロフネも早熟というわけではない。当日、気合さえ乗ってくれば、圧倒的なスピード能力に期待していい。3番手は好仕上がりのテンザンセイザとしたい。シャープな切れを生かすには、菊花賞の3000mよりこの2000mの方が合っている。春の2冠をともに2着のダンツフレームが能力基準で、これに先着の馬がAランクとなるステップレースだ。