昨年は最内のAコースながら、あまり芝状態が良くなく、さらに稍重。1分08秒6もかかったが、今年のAコース(イン)はいい。雨が心配だが、昨年ダイタクヤマトが快走した内容よりはもっとスピード能力が問われそうだ。この短距離路線、ここ1〜2年は珍しいことにベテランばかりが活躍しているが、旧年齢でいえばダイタクヤマトは8歳。シンボリスウォードなども7歳秋になる。「短距離ほど世代交代が早い」のは鉄則。まだ大丈夫は、もう危ないとみる。狙いは若いグループだ。目下の充実度からまず凡走しそうもないのは4歳ゼンノエルシド。前走、5ハロン通過56秒0の流れにも楽々ついていけた。ニジンスキーの父系はだいたい重も平気。天候に関係なく、ゼンノエルシドの評価を下げてはいけない。好走から力で伸びてくる。
狙いたいのは、同じ4歳のブレイクタイム。安田記念ではゴール寸前まで先頭。ブラックホーク(99年のスプリンターズS勝ち馬)にかわされたが、4歳になっての充実ぶりが目立った。かつて3歳春、32.7−43.8−55.3秒のラップを踏んだこともある。先週、重賞2勝もしたデインヒル産駒は、成長力と底力がある。強気に速い流れを追走すれば、まずバテないパワーがあるとみた。大跳びで不器用。重は心配だが、外回りの中山なら、前走の函館よりは追走もスムーズだろう。ゼンノエルシド、ダイタクヤマトの2点を本線に、絶好調のジョンカラノテガミも押えたい。