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夏競馬を睨んで

  • 2008年05月20日(火) 18時50分
 当連載コラムも、ダービーの結果を分析する6月3日更新分で終了ですから、あと3回を残すのみとなりました。クラシックへ向けての注目馬探しが主旨ですが、あとは本番を待つばかりということで、今回は先週の3歳戦から、夏競馬に活躍が望めそうな馬をピックアップしてみます。

 京都開催では日曜6Rのダート1800mの500万下。久々に登場のアドマイヤスワット(牡、父クロフネ、母ビーバップ、栗東・橋田満)が、着差以上の強さでオープン入りです。時計は水準級でしたが、休み明けとペースを考えると仕方なし。3角外目からジワッと上昇、直線で突き放しそうな勢いながら、ツルガオカランナー(牡、父クロフネ、母フィールグルービー、栗東・池江泰寿)の抵抗に手間取ってクビ差しか出られませんでしたが、勝ち切ったあたりが力です。

 前走勝ちの時も高評価しましたが、その後休養に入ってしまったのが誤算。今のままの賞金では、ユニコーンS出走は叶わない気がしますが、例年なら十分ダートの最強クラスです。しかし今年のダート戦線の層の厚さでは、トップ集団の一角くらいに留まってしまうところ。夏の古馬混合1000万下なら、まず勝ち負けできると思います。


 東京開催ではまず土曜6Rのダートマイル、500万下のグラスブラスト(牡、美浦・尾形充弘)。スタートミス、しかも外から入られてズルズル位置を下げましたが、ここで慌てないのが内田博幸。じっくりインで脚をタメることに専念し、わずかな隙を突っ込んで快勝。時計的にはこのクラスの水準ですが、不利を跳ね除けて、終い2馬身近く突き放した脚はオープン級。

 父がマンハッタンカフェで、レンドフェリーチェの半弟なら芝を試したい気持ちもあるとは思いますが、本来、母のレンIIはボブバックにトップサイダー(アサティス父)の肌という配合ですから、バリバリのダート血統。この馬も、古馬混合でも1000万なら勝てます。


 芝では日曜5Rの芝2000m未勝利戦。超スローのために勝ちタイムは地味ですが、1着エクスプレスワン(牡、母ロッタレース、美浦・堀宣行)、2着バウンシングライト(牡、母ベビーグランド、美浦・小島太)、ともに秋には準オープン、来年は重賞を賑わせる器とみます。勝ち馬はフサイチパンドラの弟でフジキセキ産駒というスケール。2着馬は今回がデビュー戦でアグネスタキオンにトニービンの肌という好配合、上がり推定33秒7を使っています。


 6Rの500万下、芝マイルは、タケショウオージ(牡、父コマンダーインチーフ、母タケショウティアラ、美浦・国枝栄)がようやくの2勝目。この相手なら完勝でした。以前も指摘したように、やはり終いが平坦なコースがベター。福島戦出走なら、、芝1800mや2000mでは古馬相手でもそこそこでしょう。なお以前期待したギュイエンヌ(牝、父タニノギムレット、母スギノトヨヒメ、美浦・萩原清)は4着。どうやら掛かり癖がついてしまったようで、今後はスプリンターになっていくのかもしれません。


 さてあと2回は、オークス、ダービー回顧、その他のレースはやはり夏競馬を視野に入れて軽く分析する予定です。

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