先週はウッドチップコースで1週前追い切りをこなし、今週(7/15)は坂路で最終追い切りを消化した
ヴァーゲンザイル(セン7・美浦・
田村康仁)について、騎乗した高木大輔調教助手に話を聞いた。
「前走の
目黒記念(GII・13着)は、高速馬場で太刀打ちができませんでした。レース後は放牧に出て、その後は
新潟記念のプランもありましたが、以前乗ってくれた
吉田豊騎手が洋芝が合うと進言してくれたこともありましたし、1度函館も試してみようということになって、
函館記念を使うことになりました。
フラットなコースでは走るのを止めてしまうので、これまでは坂路以外では追い切りができませんでした。けれども先週のウッドチップコースでの追い切りはうまくいきましたし、それは評価をして良いと思います。この馬の場合は時計よりもいかに気分良く走らせるかが鍵なので、気分を害さないように心がけましたが、坂路のコンディションも良かったですし、今週は走り慣れた坂路で気分良く追い切りができました。馬の状態も良いですね。
時計よりも気分良く走らせるという調教でも結果は出していますし、まともなら重賞を勝てるくらいの馬です。あとは当日の馬場状態にもよりますね。馬場が悪いと
タイムオーバーになったこともあるほど、走りません。時計のかかる良馬場が、この馬には合っていると思います。函館へは明日木曜日(7/16)の午前4時に出発予定です」(取材・写真:佐々木祥恵)