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ダービーフィズが待望の重賞V、岩田「もっと上を目指せる器」/函館記念

デイリースポーツ
  • 2015年07月20日(月) 12時00分
 サマー2000シリーズ第2戦「第51回函館記念・GIII」(芝2000m)は19日、函館11Rに16頭で争われ、3番人気のダービーフィズ(美浦・小島太)が1分59秒1のタイムで快勝した。2番人気マイネルミラノ(8着)が他馬を離して逃げるなか、序盤は好位のインを追走。勝負どころから進出を開始し、4コーナーで外へ。先行した7番人気ヤマカツエースをパスすると、直線では10番人気ハギノハイブリッドとの一騎打ち。ゴール前まで続いた競り合いを頭差で制し、通算10回目の挑戦で待望の重賞初タイトルを獲得した。ヤマカツエースが2着から3馬身半離された3着に入線。なお、1番人気エアソミュールは中団よりやや後ろからの競馬。直線で差を詰めたが、さらに半馬身差の4着に敗れた。

 函館を熟知する名手ならではの好騎乗だった。岩田は「前が残ると思ったので、内でジッとしながら機をうかがっていた。最後は差し返されそうになりながらも、何とかこらえてくれたね」と会心の笑み。小島太師は「力を100%引き出してくれた」と感心しきりだった。

 今夏の岩田は手がつけられない。函館は開催を1週残した段階で通算19勝。2位の吉田隼(11勝)に大差をつけ、サマージョッキーズシリーズのポイントランキングでも堂々の首位に立つ。それでも「いい馬にたくさん乗せてもらっているのに取りこぼしも多い。あと1週あるので頑張りたい」と貪欲な姿勢を崩さない。オーラスの函館2歳Sでは有力馬ブランボヌールに騎乗。2週連続重賞Vへ、手腕に注目が集まる。

 このあとは札幌記念(8月23日・札幌、芝2000m)を予定。サマー2000シリーズ制覇を視野に入れる5歳の良血馬を「もっと上を目指せる器」と鞍上は高く評価する。次戦の結果次第では、秋はGIの舞台への飛躍も期待できそうだ。

提供:デイリースポーツ

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